毎年5月も末ごろになると1軍と2軍の選手を大幅に入れ替える、何の話かというと阪神タイガースなんですけれど、こんな時にささやかれるのが「株主総会対策」。まあレプリカユニフォームに身を包んだ株主が訪れることでも有名な、株主総会での紛糾を避けるためといわれているのですね。そんな虎党の株主も漏れなく持っているという「阪急阪神ホールディングス」の株主優待券についてです。
阪急阪神ホールディングス株主優待券とは?
出典:阪神タイガース
阪神タイガースに一言言える上に!!
さて、来年の阪神はどうなるのでしょうか?好調ならほめてやりたい、不調ならぜひ一言いいたい……こんな思いがあるのなら、上記の通り株主になれば良いのです。阪急阪神ホールディングスの単元株数は100株ですから、必要となる資金は現在なら40万円弱。これでシーズンが始まって大山あたりが大活躍していたら株価は上昇、この金額では難しいかも……。買うなら今、そして株主優待券も付いてきます。
株主優待券は3種類あります
さて阪急阪神ホールディングスの株主優待券ですが、毎年5月と11月の年2回、送付されることになっており、種類は大きく分けて2種類。「全線パス」や「共通回数カード」など副業である鉄道に関する優待を受けられるもの。
そして六甲山頂のレジャー施設の入場券や、ホテル・パッケージツアーの割引券が冊子になった「グループ優待券」です。甲子園特別シートご優待や、宝塚歌劇特別ご鑑賞券といった本業の方の優待券がないのには不満が募るところです。
「全線パス」
6,200株以上という大口の株主様に発行される乗り放題の乗車証になります。半年間有効で阪神電車全線で使える「阪神定期」と、同様に阪急電車で使える「阪急定期」のいずれか、もしくは両方を保有している株数によってもらえる仕組みになっています。
ちなみに20万株以上保有していると阪神定期と阪急定期を10枚ずつもらえるといいますから、京都の河原町駅から甲子園もしくはドーム前まで大応援団を率いて毎日駆けつけることが可能。購入に必要な資金は7億円ほどになりますが……。
「共通回数カード」
阪神・阪急電車全線で回数分利用できる「乗車券」です。2回利用できるものから30回利用
できるものまで数種類用意されており、有効期限はそれぞれ半年間。阪急ならばそのまま自動改札を通ることができるという優れものになっています。
「グループ優待券」
関西圏に住む者のあこがれの地、六甲山頂のアミューズメント施設を遊びつくせる入場券や、契約更改でもよく登場するグループ所有のホテル割引券などが一冊にまとめられています。
阪急阪神ホールディングス株主優待券はいくらで売れる?
出典:阪急阪神ホールディングス株式会社
さて庶民的な阪神沿線、スノッブな阪急沿線と一般的にいわれておりますが、この2つの路線が網羅できれば、京都?大阪?神戸という関西の三都を手中に収めたも同然、なかなか使い勝手が良いパスや乗車券となっています。
関西・関東両方で店舗展開をおこなうショップ
・アクセスチケット
全線パス 阪神定期 5万3,000円 阪急定期 6万2,000円(3枚以上は要問合せ)
乗車券 短期間・長期間 385円
優待冊子 10円(有効期限による制限あり)
関西中心で店舗展開をおこなうショップ
・チケットキャビン
全線パス 阪神定期・阪急定期 要問合せ
乗車券 短期間 300円 長期間 380円
優待冊子 100円
・甲南チケット
全線パス 阪神定期・阪急定期 要問合せ
乗車券 380円~385円(期限が1カ月以内の場合は要問合せ)
優待冊子 -
関東中心で店舗展開をおこなうショップ
・チケットレンジャー
全線パス 阪神定期・阪急定期 要問合せ
乗車券 短期間 100円 長期間 380円
優待冊子 要問合せ
・チケットショップアルファ
全線パス 阪神定期 ~4万5,000円 阪急定期 ~5万5,000円
乗車券 ~360円(有効期限あり)
優待冊子 -
相場と高く売れる時期
出典:阪急阪神ホールディングス株式会社
春~夏、秋~冬の差について
阪神電車なら「甲子園」。まあこれを考えない訳にはいかないでしょう。野球シーズンの春から夏、そしてオフシーズンの秋から冬。両方の時期での買取価格差は基本的にありませんが、在庫が薄くなったら買取相場は上がるもので、この判断は多くの場合店頭に任されています。つまり、問合せでしかわからない買取価格というケースもあるということです。
新券が発行されると、相場は下がる
上であげた例でもわかるとおり、有効期間が短ければ買取価格は下がってしまいます。つまり、新券が郵送されてくる時期の前までに売ってしまう必要があるということです。また関東中心に営業しているショップよりも関西中心のほうが高めの相場になっています。
阪急阪神ホールディングス株主優待券の売り時
出典:阪神タイガース
期限は半年しかありません!!
株主優待券は年に2回発行になります。ですから、新券が家に届いても半年間ほおって置くと紙切れになってしまうのです。避けたいのはいつか使うだろうという考えを持つこと。その「いつか」はいつまで待ってもやってこないもの。新券のうちに買取ってもらいましょう。
いつごろ需要が高まるかを考える
全線パスなら3月など新生活が始まる時期……通学や就職、新生活に合わせて定期券が必要な時期に、乗車券なら行楽時期に需要が高まりそうです。また新券が郵送されてきた直後は、売りに来る人が多いから在庫もふくらみがちかも知れません。こんなタイミングを見計らって問合せをしてみるとよさそうです。Webに掲載されているよりも高い相場の返事が返ってくるかもしれません。
阪急阪神ホールディングス株主優待券の有効活用方法
出典:阪神電気鉄道株式会社
通勤や通学の定期代わりに使用する、期間限定で阪神や半球沿線を集中的に回らなくてはいけない場合、団体をつれて鉄道を利用しなければならない場合……アイデア次第で色々と活用できそう。やはり何らかの使い道を見つけるのが一番でしょう。
また、有効期限の短さや東西での買取価格の差を利用した有効活用法もあるにはあるとは思うのですが、相場の差が思ったより大きくはありません。まあ、細かく数を打てば小遣い稼ぎぐらいにはなるのでしょうか?
まとめ
出典:阪急電鉄
阪神タイガースだけでなく松岡修造との関わりも深い、阪急阪神ホールディングスですが、まあ株主優待券は乗車券や乗車証など普通に使えるものばかり揃っており、それなりに換金率も高めに設定されています。これらの優待券でありがちなのが使わなかいうちに、使用期限が切れてしまうケース。こうなってはもったいなさすぎですから、最寄りのチケットショップでぜひご相談、大量に保有している場合はぜひ各ショップの買取価格を比較した上で買取先を決めてください。
紙切れになってしまってはどうもこうもありませんし、ショップによっては仕様期限前でも買取不可となってしまうケースはありますからご注意を。また、それほど大きくはありませんが、関西と関東の間には多少の差があります。関西に来る機会があるならば、そのついでに買取ってもらうというのも良い手となるでしょう。