- オータクロアの特徴を知りたい
- オータクロアとバーキンの違いを知りたい
- オータクロアのおすすめ商品を知りたい
この記事ではオータクロアに関する情報をまとめて解説!オータクロアのサイズや素材、バーキンとの違いなども紹介しています。
オータクロアは20世紀初頭に作られた、エルメス初のバッグです。長い歴史があるバッグですが、時代を感じさせない素材やデザインなので男女問わず気軽に使用できます。
オータクロアに興味がある方や、購入や買取を検討している方はぜひ参考にしてくださいね。
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エルメスの「オータクロア」とは
オータクロアが誕生したのは、20世紀初頭。鞍や乗馬用ブーツなどの馬具を収納するためにデザインされた、エルメス初のバッグです。「ポストバーキン」とも称され、バーキンの原型にもなっています。
豊富なサイズ展開がなされ、収納力と機能性を兼ね備えているオータクロア。洗練された気品に満ちた、才色兼備なバッグです。
メンズ、レディース、どちらの用途で使っても違和感がなく、普段使いのほか、旅行バッグなど幅広い用途で使用できます。
オータクロアの歴史
エルメスの創業は1837年。フランス・パリの高級馬具店として開業しました。現在のエルメスは、バッグや財布などの服飾雑貨からライフスタイルグッズまで、さまざまな製品を発表していますが、元々は高級馬具工房としてスタートしたのです。
オータクロアが発表されたのは1892年。当初は乗馬で使う鞍を収納する用途で製作されたものでしたが、やがてバッグとしての需要を高め、エルメスを象徴する人気製品として支持を集めていきます。
オータクロアの成功で、エルメスはファッション業界にも進出することとなり、今日の地位を築くにいたりました。オータクロアは、エルメスの歩みを決定づけた、象徴的なアンティークバッグと言えるでしょう。
オータクロアとバーキンの違い
バーキンの原型となったオータクロア。オータクロアを語る際によく話題に挙がるのが、バーキンとの違いです。両者の見た目はよく似ていますが、どのような違いがあるのでしょうか。
ここでは、オータクロアとバーキンの違いを見てみましょう。
サイズや形状の違い
オータクロアはバーキンよりサイズがひと回り大きく作られています。バーキンのサイズ展開は25~45サイズですが、オータクロアは28~60サイズと大きめ。50サイズ以上も展開している点がオータクロアの特徴です。
両者はフォルムも異なります。オータクロアは縦に長いデザインである一方、バーキンは正方形に近い形状です。また、持ち手はオータクロアのほうが短めに設計されています。
価格帯の違い
オータクロアは定価が正式に公表されていませんが、定番サイズの価格帯は160万~200万ほど。一方、バーキンは定期的に価格改定されており、定価の価格帯は170万~190万ほどです。
エルメスのバッグはサイズや素材によって定価が異なりますが、オータクロアのほうがやや価格帯が広いといえます。とはいえ価格帯にさほど差がないので、使用シーンやデザインの好みなどで選ぶと良いでしょう。
素材の違い
オータクロアには上品な雰囲気を演出する素材が使われている一方、バーキンの素材は豊富なバリエーションが特徴です。
オータクロアの素材として、使うたびに光沢感が増す「ボックスカーフ」や耐久性が高い「アルデンヌ」、艶とやわらかさを兼ね備えた「ブッフルスキッパー」などが挙げられます。
バーキンの素材は、耐久性が高い「トゴ」ややわらかな質感の「トリヨンクレマンス」、希少価値が高い「アリゲーター」などです。
使用シーンの違い
オータクロアはバーキンよりサイズがひと回り大きく、収納力が優れているため、旅行で重宝するバッグです。20世紀初頭に誕生して以来長い歴史があることから、ビジネスシーンでアンティークなバッグを使いたい方にもぴったりでしょう。
バーキンはエルメスを象徴するアイテムのひとつなので、ステータスシンボルとなるバッグを身につけたい方におすすめです。デザイン性はもちろん機能性も十分なので、日常使いもしやすいといえます。
オータクロアのサイズ展開
オータクロアは馬具や鞍を入れるために作られたバックであるため、全体的にボリューム感があることが特徴です。どのサイズも収納力にたいへん優れており、普段使いしやすいサイズから旅行バッグに使えるサイズまで、豊富な全6種類を展開しています。
オータクロア28
幅28cm×高さ24cm×奥行き14cm
オータクロアのなかでもっとも小さいモデルである、オータクロア28。小さいと言っても、財布やスマートフォン、キーケース等必要最低限のアイテムは楽々入るサイズ感です。気軽に持ち運びできるので、さりげなくオータクロアを持ちたい人におすすめ。
オータクロア32
幅32cm×高さ26cm×奥行き16cm
ビジネスなどの場で利用するのであれば、A4サイズの書類は収納したいもの。その場合は、オータクロア32以上のサイズを利用すると良いでしょう。オータクロア32のサイズは、オン・オフ問わずさまざまなシーンで活用しやすい大きさです。
オータクロア40
幅40cm×高さ35cm×奥行き22cm
オータクロア40は、すべてのラインアップのなかでちょうど真ん中のサイズ。オータクロアの定番サイズで、男性が持つとバランスが良く、女性が持つと少し大きい印象を与えますがコーディネートのポイントになり、男女ともに人気です。
オータクロア45
幅45cm×高さ37cm×奥行き25cm
定番サイズより少し大きめなオータクロア45。A4サイズが縦に入るサイズ感です。これほどの大きさになると、かなりの存在感を示します。ビジネスで使用しても違和感がなく、荷物の多い方でも納得の収納力。男性の普段使いにおすすめできるモデルです。
オータクロア50
幅50cm×高さ41cm×奥行き26cm
横幅が50cmもあるので、持っているとかなりの存在感を示す、オータクロア50。収納力があり、大きめのビジネスバッグを好む男性におすすめです。ビジネスバッグとしてだけでなく、多くの荷物を詰める旅行バッグとしても十分対応できるでしょう。
オータクロア60
幅60cm×高さ48cm×奥行き28cm
もっとも大きなサイズの、オータクロア60。圧巻のサイズ感を誇り、さまざまな場面で活用できるビッグサイズです。旅行など特別な機会にぴったりで、なかにはインテリアとして飾る人もいるほど。十分な強度と安定感を持ち合わせています。
オータクロアの素材
オータクロアはレザー素材のものが有名ですが、ほかにもレザーとキャンバス地を組み合わせたものなど、さまざまなデザインが製作されています。
フォーマルシーンからレジャーシーンまで広く活躍できるオータクロアに、よく使われている代表的な素材を見てみましょう。
アルデンヌ
正式名称は「ヴァシェット グレネ アルデンヌ」。フランス北部からベルギー南部に位置する、アルデンヌ地方の雌牛の革を使った型押しの素材です。
手触りは硬めで、目の細かさはやや大きめ。現在は廃盤で、新品は制作されてはいませんが、中古市場では入手できます。
キャンバス
キャンバスとは、麻や綿を用いた厚地の平織物のこと。日本では帆布とも呼ばれています。丈夫で擦れに強く、耐久性が高いため、さまざまな用途で利用される素材です。
エルメスの本国フランスではトワルと呼ばれており、エルメスではキャンバス生地のことを「トワル○○」と表現します。
エプソン
正式名称は「ヴォー エプソン」。しっかりとした硬さがある、目の細かい雄子牛の型押しレザーです。2003年に、クシュベルという素材の後継として発表されました。
耐久性と耐水性に優れ、型崩れしにくいことが特徴。また、ほかのレザー素材に比べて軽量なので、取り回しの良い製品に利用されることが多いです。
トゴ
正式名称は「ヴォー クリスペ トゴ」。雄子牛の型押しレザーで、1997年に登場以来、常に高い人気を誇っています。
なめらかなテクスチャ-、しなやかな柔軟性、大きすぎず小さすぎない絶妙な目の細やかさ、傷や擦れへの耐久性など、たいへんバランスの良い革素材です。
トワルアッシュ
トワルアッシュの「アッシュ」とは、フランス語で「H」。言うまでもなく、エルメスの頭文字を示しています。
エルメスが展開するキャンバス地のなかでもっともベーシックな素材で、多くのモデルに使用されています。異なる2色の糸で平織りにされており、カラーはオフホワイト。丈夫で摩擦に強く、耐久性に優れています。
クロコダイル
クロコダイルとはワニ革のことを言い、エルメスのなかでは最高級素材です。「ポロサス」や「ニロティカス」など、ワニの種類によってそれぞれ革に名前が付いています。
エルメスでは厳選されたクロコダイルレザーを使用し、鉱石のひとつであるメノウで磨く「リセ仕上げ」を実施。非常に上質な質感と、革表面の高品質な艶が特徴です。
ヴァッシュ
「ヴァッシュ ナチュラル」とも呼ばれる、表面加工を施していない雌の子牛の革素材です。硬さは十分にありますが、傷や雨などの水跡が残りやすいことが弱点。やや玄人向けの素材でしょう。
年月とともに革の円熟味が増す、経年変化を楽しむのに適した素材で、自分だけのオータクロアを持ちたいならヴァッシュ製はおすすめです。
ブッフルスキッパー
ブッフルスキッパーのブッフルは、フランス語でバッファローを指しています。水牛の革なので、非常に耐水性に優れていることが特徴です。目は大きめで艶があり、ほどよいやわらかさのある型押しレザー。
オータクロアだけでなく、ガーデンパーティーなどのカジュアルなバッグにも使われることが多く、普段使いにもおすすめの素材です。
オータクロアの値段の目安
ここでは、オータクロアの定価を一覧表にて紹介します。
オータクロアの定価はエルメスから公表されていないため、以下は市場価格を参照した目安価格です。
サイズ | 定価 |
---|---|
オータクロア28 | 1,500,000~2,800,000円 |
オータクロア32 | 760,000~1,700,000円 |
オータクロア40 | 1,300,000~12,000,000円 |
オータクロア45 | 1,300,000~1,500,000円 |
オータクロア50 | 1,300,000~2,100,000円 |
オータクロア60 | 1,500,000~1,700,000円 |
オータクロアのサイズや素材の選び方
先ほど紹介したように、オータクロアのサイズや素材は数多くあり、どの組み合わせを選ぶべきか迷う方は多いでしょう。
そこでメンズ・レディースの2パターンにわけて、オータクロアのサイズや素材の選び方を解説します。選び方で迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
レディースの場合
女性の方がオータクロアを選ぶなら、サイズは28か32が良いでしょう。
オータクロア28は、モデルのなかで最小ではありますが、バーキン30とほぼ変わらない大きさで使い勝手は良好です。コンパクトなぶん、デイリーユースとして使い回したい方にピッタリ。
また、普段から荷物を多く持つようなら、オータクロア32でも問題ありません。比較的小柄な女性でもコーデを楽しめるでしょう。
素材は長く愛用できるよう、型崩れに強いエプソンやトゴが人気で、初心者が選ぶ際の無難な選択肢だと言えます。
メンズの場合
女性と違い、男性の方はビジネスシーンでの利用を考えて、オータクロア45か50を選ぶのが良いでしょう。
A4サイズの書類はもちろんのこと、ノートパソコンの持ち運びにも使用できます。また、オータクロア45であれば、カジュアルコーデのなかでも使いやすいです。普段使いもするなら45で収納力を重視する場合は50が無難です。
素材に関しては意見がわかれるところですが、女性同様に長く使いたいならエプソンやトゴがおすすめ。レザー特有の経年劣化を味わいたい場合は、ヴァッシュも選択肢に入るかもしれません。
オータクロアおすすめ4選【レディース向け】
ここでは、女性におすすめのオータクロアを6点ピックアップして紹介します。いずれもオン・オフ、いずれのシーンでも活用できるモデルばかりです。ぜひご覧ください。
オータクロア40 トゴ ブラック
こちらの商品はやわらかさと傷付きにくさを兼ね備えているトゴ素材。色はさまざまなシーンで使いやすいノワール(黒)です。これまでエルメスを身につけたことのない人でも、はじめて手にするオータクロアとしておすすめ。
エルメスオータクロア40トゴ 青 黄色
ぱっと目を惹く、ブルーとイエローのグラデーションが美しいオータクロア。ほかでは見られない色合いが特徴的で、個性を演出できます。いつものコーディネートに、スパイスを加えたいときにぴったりなバッグです。
エルメス オータクロア40 ゴールド/フィセル
カジュアル派におすすめなのが、エバーカラーとトワルキャンプの異素材をミックスしたオータクロア。
オールレザーよりもかしこまりすぎず、より普段使いに向いています。エバーカラーは使い込むほど艶が出てくるレザーで、経年変化を楽しめることも魅力のひとつ。いつものカジュアルスタイルを、クラスアップしたいときにおすすめです。
エルメス オータクロア40 ブルーイズミール
柔軟性と耐久性を併せ持つトゴ素材が使用されたオータクロア40です。色は鮮やかなエーゲ海を連想させるブルーイズミールで、普段のコーディネートにさわやかな印象を加えられます。
開閉式の金具にはシルバーを採用。ブルー系を基調としたハンドバッグでありながら、上品な雰囲気も演出できます。
オータクロアおすすめ4選【メンズ向け】
ここからは、男性におすすめのオータクロアをご紹介。オータクロアは男性が使用しても違和感のない、大きめサイズのものが多数ラインアップされています。ぜひビジネスでもプライベートでも、自身に合ったモデルを利用してください。
エルメス オータクロア40 トリヨンクレマンス ダークブラウン
オータクロアで中間のサイズにあたる40は、男性が利用するのにもおすすめです。
カジュアル・ビジネス両シーンで使いやすいうえに、雄牛の革を使用したトリヨンクレマンスなら、上質なレザー素材が大人の魅力をより高めてくれるでしょう。
また、ダークブラウンカラーであれば、レザーの風合いを楽しみつつ、さまざまなコーデに使い回せますよ。
エルメス オータクロア50 クレマンス エトゥープ
トリヨンクレマンスと呼ばれる、雄牛の革を使用したオータクロア。トゴ素材よりもやわらかな手触りが特徴です。
色味は大人の余裕を感じさせるエトゥーブ(グレージュ)。とても落ち着いた印象なので、ビジネスシーンに適しています。優しい色合いは、持つ人の気品も高めてくれるでしょう。
エルメス オータクロア50 トゴ ブラック
落ち着いたブラックの色合いが特徴のオータクロア50です。50サイズと収納力に優れており、持ち歩く荷物が多い方でも使いやすいでしょう。
バッグの素材にはトゴを使用。なめらかなテクスチャーと高い耐久性を兼ね備えた素材なので、ビジネスから旅行まで幅広いシーンで活躍するでしょう。
オータクロアの買取価格
オータクロアの買取価格は、サイズによって差が出ると考えて良いでしょう。
使いやすく人気の40サイズが中古市場で需要が高いため、買取価格も高い傾向にあります。40より大きいサイズは一般的な需要は低めですが、コレクター需要があり、高値で取引きされることも。
いずれのサイズも買取価格は素材や状態によっても変わるので、詳しくは買取店の査定士などに質問してみると良いでしょう。
以下に、買取実績の一例を紹介します。
モデル | 買取価格 |
---|---|
エルメス ハンドバッグ オータクロア40 黒 トゴ | 1,900,000円 |
エルメス ハンドバッグ オータクロア50 ルージュアッシュ アルデンヌ | 600,000円 |
エルメス ハンドバッグ オータクロア32 ナチュラル ヴァッシュ | 400,000円 |
オータクロアはエルメスで初めて販売された高級バッグ
この記事では、エルメスの伝統的なバッグ、オータクロアについて詳しく解説しました。
1892年に馬具製作の技術を活かし製作されて以来、オータクロアはエルメスで初めて販売されたバッグとして、多くの人々から高い支持を得ています。
オータクロアの人気の高まりをきっかけとして、エルメスはファッション界にも進出。最高級ラグジュアリーブランドへ歩みはじめました。オータクロアは、いわば礎とも言える存在です。
まさにエルメスの発展の象徴とも言えるオータクロアを、ぜひ身につけてみてはいかがでしょうか。きっとその品質の高さを実感できるはずです。