ゲームソフトには流行があり、人気シリーズのゲームでも新しいバージョンが発売されれば、古くなったソフトはほとんど出番がなくなります。
ということは、少しでも高く売るなら、新発売のタイミングで人気があるうちに売却するのがポイント。「ゲーマー」と呼ばれる人達は、発売と同時に購入して、攻略したらスグに売るというサイクルでゲームを楽しんでいます。そうすれば、次のソフトを購入する資金に充当することができて、効率が良いからです。
そこで良く利用されるのが「ヤフオク!」です。
新しいソフトを1点ずつ買取り店に持ち込んでいては、時間も労力ももったいないし、何より足下を見られて安く叩かれる可能性があるからです。
もともとオークションは、買取り店よりも高値が付く定番の売却方法です。まだオークションを試したことが無い方のために、「ヤフオク!」を例に解説していきましょう。
「ヤフオク!」とは
「ヤフオク!」とは、Yahoo!オークションの略で、ネットオークションの草分け的な存在。言わずと知れた、日本最大のオークションサイトです。歴史も古くユーザーも多いことから、オークション利用を検討している人の多くが、一番最初に出会うサイトではないでしょうか。
ヤフオクは、ジャンルの幅も広く、ブランド品・家電・古着といった中古品の他、買取業者が在庫を出品したり、個人出品の中古品を業者が落札することもあります。
つい最近では、大阪にあるUSJの人気アトラクション「バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド」で使用されていた実物大「デロリアン」レプリカが、5月末のアトラクション終了後に出品されると公式発表されたことで話題になりました。
その他のオークションサイト紹介
●楽天オークション
個人出品からショップ提供まで、人気商品や新製品が見つけやすい
●マーケットプレイス
Amazonの中古品マーケットで、本・CD・DVDを探したい人におすすめ
●モバオク
ユーザーの年齢層が低く、若い人向け・比較的安価な商品が多い
●ぐるぐるオークション
利用料無料なので、フリマ感覚で気軽に利用しやすい
●セカイモン
世界最大サイト「eBay」の日本向けサービス。国内では入手困難なお宝に出会えるかも
●Yahoo!官公庁オークション
各行政機関が所有する財産や差し押さえ物件など、不動産や高級品も探せる公売サイト
買取り店vsヤフオク 相場比較
ゲームソフトの売却で気になるのは、当然「価格」です。では、買取店とヤフオク!で売るのでは、どちらが有利なのでしょう?
たとえば、買取店だったら無料宅配キットを送ってもらったり送料無料だったり、家の近くに買取店があれば交通費などもかからず、すぐに現金を手にすることが出来ます。
ヤフオク!の場合、有料会員の会費、落札商品の梱包材など、送料を着払いに設定したとしても、いくらかの自己負担が出てきそうです。
そこで、いくつかのゲームを例に、オークションの落札相場と「ウリドキ」の一括査定を比較してみます。
・モンスターハンター4G スペシャルパック【中古】
最大買取価格 13,000円
オークション実績 20,000円
・ドラゴンクエストモンスターズ2 イルとルカの不思議な鍵【中古】
最大買取り価格 1,322円
オークション実績 2,000円
・3DS パズドラz
最大買取り価格 451円
オークション実績 2,000円
ヤフオクで高く売るコツ
出品は1点ずつ
オークションは、競売スタート価格と最低落札価格を自分で設定することができます。
一人でも多くの人に見てもらうには、1円スタートが鉄則ですが、最低落札価格を設定し忘れると「1円」で落札されてしまう可能性もあるので、自分が納得できる最低ラインを必ず設定しておきましょう。
また、一気に処分したいからと、数本をワンセットにして高めに設定してしまうと、買い手が付かなかったり人気の無いソフトのせいで全体価格の足を引っ張ることが考えられます。
中古ソフトは面倒でも、1本ずつの単品売りが高額売却のポイントです。
頻繁に利用する人向け
ヤフオク!で出品するには、Yahoo!プレミアムの有料会員登録が必須条件です。プレミアム会員に登録してあれば、出品手数料は無料で、落札された時に落札価格に応じた手数料が差し引かれるシステムです。
プレミアム会員は、月額498円(税込)の会費が必要なので、数百円程度しか見込めない商品を1~2点出品する程度では、赤字ということにもなりかねません。今後も継続して利用する予定、他にも出品したいものが大量にあるという人には、ユーザーが多いヤフオク!はおすすめです。
出品代行を利用する
プレミアム登録出品の手間に抵抗はあるが、オークションにチャレンジしてみたいという方には、「オークション代行サービス」というのがあります。
売りたい商品をまとめて送るだけで、オークション出品、落札後のやりとり、発送作業など全て代行してもらえます。代行サービス会社によって、料金システムが異なりますので、依頼する前に必ず確認してください。
オークション出品の注意点
いたずら入札
残念ながら、オークション利用者の中には、買う気がないのに高額入札して楽しむという悪質ユーザーが存在します。これでは、売れたと思ってもすぐにキャンセルされたり、本当に商品を欲しいと思っている人が落札できません。
このようないたずら入札を防ぐには、「入札者制限」を設定しましょう。
入札者制限とは、新規ユーザーや過去の取引で悪い評価が多いユーザー、身元確認が取れていないユーザーが入札できないようにする出品オプションです。
配送トラブル
トラブルで最も多いのが「配送事故」によるものです。これは、いくつかの要因が考えられますが、最悪のケースでは返金対応が必要になる場合があるので、気を付けたい所です。
基本的に、落札商品を送る際には追跡可能な発送方法を選択し、小さなものでも普通郵便や定形外郵便での発送はしないようにしましょう。
荷物の追跡ができれば、相手に荷物が届かない場合の責任の所在を明確にすることができます。中には、受け取ったにも関わらず、「届かない」とクレームを付けて返金を要求する悪質ユーザーもいます。商品を発送する際は、出来るだけ「ゆうパック」「宅配便」など手渡しで届く配送手段を利用しましょう。
クレーム・返品
こちらも対応次第では大きなトラブルになるので、注意が必要です。
商品を送付した後に、動作不良やキズ・汚れに対するクレームで、返品を要求されることがあります。返品となれば、返送にかかる送料負担ももちろんですが、ユーザー評価で悪く書かれるなど、良いことは何一つありません。
中にはわざとクレームを付ける悪質ユーザーもいますが、事前にトラブルを回避するためには、キズや汚れに関して画像と商品説明でしっかり明記しておくこと、接続不良がないか確認しておくことが肝心です。正常動作に不安があるときには「ジャンク扱い」にするのも方法です。
まとめ
買取額の比較を見てみると、買取店よりも断然オークションの方が断然有利な結果が出ています。しかし、慣れない人、今後あまり使う予定がないという人の場合は、登録料がかかるオークションは手間やリスクも総合して考えると、絶対におすすめできる方法とも言いがたいです。
しかし、ヤフオクを利用している人は案外身近にいるもので、普段から利用している友人や知人に頼んで出品してもらうという言う人もたくさんいます。出品代行というプロもいますので、関心がある人は利用してみてはいかがでしょうか?