金といえばよく目につくのは18金と24金です。資産価値が高く売るタイミングが良ければ高値で売却ができるかもしれません。
18金と24金の違いについて詳しく知っておくことで、どちらが高いのか・売る際のポイントなどを知ることが可能です。
今回は、18金と24金の違い・どちらの方が高いのか・売る際のポイントなども詳しく解説していきます。
金の特徴

金には24金・18金・14金・10金などさまざまな種類があります。とくに人気があるのは、18金や14金で作られたアクセサリー。
金はほかの金属のように精錬する必要がないことが最大の特徴になります。つまり、金という物質はそのままで自然界にあるため変に手を加える必要がありません。
酸やアルカリに強く変質することがあまりないのも大きな特徴といえます。
また、金という物質はたとえ溶けて形が変わっても価値は不変であることから、古代エジプト時代から人類を魅了し続けてやみません。
18金と24金の違い

18金と24金の違いについて、多くの方はある程度ご存じでしょう。しかし、具体的な違いや特徴となると正確に理解できている方は少ないかもしれません。
日本では金の純度を24分率で表しています。これが18金と24金の違いとなるポイント。
例えば18金には純金・銀・銅・パラジウムが含まれていて、24金は金の純度が99.9%とわずかな不純物が含有されているのが特徴です。
ここでは、18金と24金について金の純度・比重・強度・変色・使用用途などにフォーカスしてみていきましょう。
金の純度 | メリット | デメリット |
---|
24金 | ・金の比重が重く、柔らかい。 ・酸化による変色のリスクが低い。 | ・傷つきやすく、アクセサリーに向かない。 |
18金 | ・強度が高く、加工しやすい。 ・純金よりは安価で手に入りやすい。 | ・酸化による変色のリスクが高い。 |
金の純度
18金と24金は金の純度が違います。
純金である24金は99.9%が金。100%でないのは現在の技術では金の中から不純物を完全に取り除くことができないからです。
24金はほぼ100%金でできているため「純金」と呼ばれ、一方で18金は4分の1が別の金属であるため24金に比べれば純度が低い合金となります。
18金は純度が低いというデメリットがありますが、24金にはないメリットとして耐久度・硬度があげられるでしょう。
そのため18金は日常的に身を飾るためのアクセサリーや実用品として幅広く利用されているのが24金との大きな違いです。
10金・18金・24金の違いは、以下の記事で詳しく解説されています。
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比重
金の比重とは物質の質量とそれと同体積の基準物質の質量の比で、18金と24金では比重がかなり違ってきます。
一番比重が重いのは24金・一番軽量なのは10金で、ほぼすべて金でできている24金の比重は、19.13~19.51、18金は14.84~16.12です。
比重については下記のようにに認識されています。
- 24K 19.13~19.51
- 22K 17.45~18.24
- 20K 16.03~17.11
- 18K 14.84~16.12
- 14K 12.91~14.44
- 10K 11.42〜13.09
「K」とはカラットを意味しており金の質量を表しています。
強度
強度についても18金と24金では違いがあります。
もともと純度が高い24金は柔らかく、傷がつきやすいという性質を持っていてアクセサリーなどの加工品にはあまり用いられません。
24金は金属としては比重が高い一方で、柔らかい性質のため用途が限られます。
一方、ほかの金属が混ざっている18金は強度が強く加工しやすいことから用途も幅広いのです。
また、18金と宝石の相乗効果もあるためジュエリーとして利用されるケースが非常に高く価値評価も期待できます。
変色
変色についても18金と24金では違いがあります。
銀や銅は酸化する性質があるため、銀や銅を混ぜて作られる18金は酸化による変色の可能性がデメリットです。
アクセサリーなど変色を防ぐためには皮脂や化粧品などの汚れを落としてから保管しましょう。
一方、24金は酸化による変色に強く、時間がたっても安定した品質が保てます。
使用用途
使用用途についても、18金と24金では違います。
18金は強度があるため、アクセサリーに加工しやすいのが特徴です。
ほかの金属を混ぜているところからしても、純金よりは安価で手に入りやすい物質になります。そのため、アクセサリーだけでなく眼鏡のつる・金歯などといった実用品としても使用されてきました。
逆に24金は傷つきやすく柔らかいため、あまりアクセサリーなどの装飾品に使われることはありません。
基本的には、金貨などといった流動性資産に使われることがほとんどです。
18金はアクセサリーなどの装飾品や小物、純度の高い24金は資産価値の高い金貨やインゴットなどといったものに加工されます。
インゴットは一般に知られている「金の塊」のことで、精錬された金属を圧延(あつえん)して再び溶解しやすい延べ板状にしたものです。
18金と24金はどっちが高い?

金の純度が高いほど、価値が高くなります。つまり、18金と24金では、24金の価値の方が高くなるのです。
24金は埋蔵量も年々少なくなり希少価値が高いため、わずかな量でも高額になってしまいます。
2023年6月時点の金相場を見てみましょう。
純度 | 金相場 |
---|
24金(インゴッド) | 9,568円 |
24金 | 9,380円 |
18金 | 7,170円 |
出典:金・貴金属買取|なんぼや
純度の違いで、同じ1gでも2,000円の差があるという結果に。
資産価値が高い24金は高額で取引され、安定した価値を持つ金属であるため金を通貨の価値にする制度もかつてあったほど。そのため24金で作られた金貨やインゴットなどをお金とは違った信頼できる資産として持つ人も多くいます。
インゴットとはいわゆる金属の塊であり、24金のインゴットはそれだけでかなりの資産価値があるため世界のどこに行っても現金に交換できるのが魅力です。
18金は24金に比べると資産価値は24金よりは低くなりますが、18金は比較的安価なため市場に出回りやすく手に入れやすいのが特徴になります。
18金と24金のメリット・デメリットを比較
| メリット | デメリット |
---|
18金 | ・安価 ・加工しやすく汎用性が高い ・資産価値として有効 | ・24金よりはアレルギー反応が出る可能性がある ・変色のリスクがある |
24金 | ・リセールバリューが高い ・やわらかく加工しやすい ・劣化しにくい | ・高価 ・傷つきやすい |
金が高値で取引される理由

いつの時代も金は高値で取引される理由はその希少性・信頼度・流動性です。
世界で埋蔵されている金の量には限りがあり、世界中どこでも現金に換金できるといった優れた特徴があります。
それではなぜ金が高値で取引されるのか詳しくみていきましょう。
希少価値が高い
金は、鉱山さえ見つければいつまでも掘り出せるというわけではありません。
もともと採掘されていた量は決して多くはなく、今後採掘できると推定されている量も少ないため金は非常に希少な金属といえます。
使用用途が多い
金は使用用途の非常に多い物質で、純金であれば資産価値が高いためインゴットから金貨などを製造されるのがほとんどです。
一方、18金などは工業製品・医療用品・食用・美容と幅広く利用されています。
18金や14金などの合金にすれば強度と硬度が強くなり、使用用途が多くアクセサリー・金歯・金箔などさまざまな場面で金は活用可能です。
珍しいところでは、万年筆や楽器などにも使われています。
本物の金の見分け方

金製品を購入するなら、本物か偽物か見分け方を知っておかなければなりません。
金の見分け方はいくつかあげられますが、ここでは磁石で試してみる・刻印という2つの方法について解説します。
具体的にどのような方法で見分けるのか、詳しくみていきましょう。
磁石で試してみる
金かそうでないかを見分けるためには、磁石で試してみるという方法があります。
金はその性質上磁石にはくっつかず、仮にくっつけばそれは金ではなく偽物の可能性が高いです。
不純物が限りなく少ない純金なら、まずは一度磁石を近づけてみてください。
しかし、たとえ磁石がくっつかなかったとしても必ずしも金であるとは断言できません。
金メッキなどはこの方法では本物かどうか見分けることは難しいといえます。
そのため、あくまでも磁石を使った方法以外に比重計算をするなどいくつかの方法をセットで試してみることが大切です。
刻印
純金でできていると証明するためには、刻印を確認するのがもっとも近道になります。
刻印は金の種類によって違います。たとえば、18金であれば「K18」と表記されているためすぐにわかるのが特徴です。
一方、金メッキの場合はK18の後に「GP」もしくは「GEP」とつくため、こちらも同様にすぐ判断できます。
24金に関しても同様で、K24と刻印してあれば純金ですが、K24GPとなっていれば残念ながら金メッキです。
また、刻印の横に日本国旗が刻まれているものがあれば日本の造幣局の貴金属検査を通過したことを示す証になりますから覚えておきましょう。
金を高値で売る際のポイント

金価格が高値で推移しているときは金を買取査定に出して高値で売るチャンスです。
しかし、高く売るためにはどこでどのように査定してもらえるのか分からない方が少なくありません。
どうすれば少しでも高く買取ってもらえるのか具体的にみていきましょう。
売るタイミングを見極める
金を高値で売りたい場合には、売るタイミングを見極めることが重要です。
例えば、株式相場が安いときは金の価格が上昇する傾向が強くなります。
また、世界情勢が不安になると株式が売られ、金の需要が増大することで金の価格が上昇する特徴をおさえておきましょう。
これらはいつもそうだとは限りませんが、目安になることだけは覚えてください。
そのほかニュースなどでも金相場が高くなっているという報道を耳にしたら注意しましょう。
相場価格を調べる
金の価値は、さまざまな要因で常に変動しています。そのため、売るタイミングを見極めることで高値での査定が期待できるでしょう。
売るタイミングを逃してしまうと、次の機会を待つことになるため定期的に金相場をチェックしておくのがおすすめです。
新聞やインターネットでも金相場の情報は入手可能ですから、日頃から見るようにして相場観を養いましょう。
もし、相場価格が分からなければ専門の査定士に聞いてみることをおすすめします。
買取店選びで大切なこと

買取店を選ぶうえで重要なことは、信頼に裏打ちされた実績があるかどうかがポイントになります。
金はインゴッドや金貨以外の場合、アクセサリーや身の回りの品物に加工されたものがほとんどです。
そうした商品は変色や錆びなど状態によって買取価格もかなり違ってきます。
まず金を買取に出すのであれば、金の専門業者に依頼するのがおすすめです。
どの買取店を選べばいいのかわからない・金の専門業者を探すのが難しいという人は、一括査定サービスの「ウリドキ」に問い合わせてみてはいかがでしょう。
プロの査定士を繋いでくれるマッチングサービスが好評の「ウリドキ」なら、一括査定サービスを利用して自宅にいながら全国どこからでも簡単に査定してもらえます。
ウリドキでは複数の買取店で査定が可能で、希望の業者を選んで取引ができるのが最大のメリットです。
金を高値で売却するためにも買取店選びが重要

18金と24金はどっちが高い?それぞれの違いや売る際のポイントを解説しました。
金を高値で売却するためには、買取実績が豊富にある買取店を選ぶことが非常に重要です。
「ウリドキ」はきちんとした査定士が品質を見極めて査定してくれます。
買取業者選びでお悩みの方は、この機会にぜひウリドキにお問い合わせください。