これからの主流はAI査定? IoT技術でリユース業界の買取はどう変わるのか

  • 2022年2月17日
【youtube記事】査定と鑑定

現在、人工知能を利用して中古ブランド品のAI判定を導入している企業があります。

今後は、AI査定は広く普及するのか?そんな査定の疑問や未来を弊社の代表でもある小暮と営業担当の和田が話します。

また、「査定」と「鑑定」似てるようで実は違う2つの違いについても解説します。

2020.02.06収録の動画を基に記事化しています。

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査定と鑑定の違いは?

木暮
ウリドキ木暮です。
和田
ウリドキ和田です。
木暮
宜しくお願いします!
和田
宜しくお願いします!
僕ちょうどウリドキに入って3ヶ月半くらいなんですけど、毎日色んなワードが飛び交ってる中で改めて最近よく聞くのが査定と鑑定。一見同じようにも聞こえるし、でも使うシチュエーションは違うようにも感じますし・・・。
今更感はあるんですけど査定と鑑定の違い、改めて教えて下さい!
木暮
普通の人はそんな所意識しないもんね。
和田
しないですしないです。一緒の言葉だと思ってました。
木暮
これはあくまでうちの定義だけど、査定っていうのは価格を出す事。そのモノの価値を出す事が査定。
和田
例えばこのブランドバッグが何円ですとかっていう事ですか?
木暮
そうそう。鑑定っていうのは本物か偽物かの真贋を判定する事。
和田
なるほど。今の話聞くと全然違いますね!査定士は価格を出す人、鑑定士は本物か偽物か判定する人って事なんですね!
木暮
例えばブランドのバッグとか、宝石のダイヤモンドとかが鑑定になるよね。高い金額の物だから偽物も出回りやすいし。
でその本物が結局今いくらなんだっけ?っていうのが査定だよね。
和田
全然そのフェーズも違うんですね。
木暮
例えば本とかゲームソフトとかだと鑑定は必要ないよね?
和田
確かに!査定でいいもんですね。
教えてもらったおかげでめちゃめちゃスッキリ違いが分かりました!ちなみにウリドキがサポートしているのは査定ですか?
木暮
例えば買取比較とかは結局は査定結果の比較だし、あとはウリドキって買取金額をおそらく日本一保有してた会社だから、買取価格以外にも販売価格とかの色んなビックデータを元に計算をして、相場や買取金額の目安の金額を買取企業さんにサポートさせてもらう事とかもあるね。
和田
今後査定や鑑定の未来はどうなっていくんですかね?
木暮
査定は人からAIがどんどん移って計算していく感じになると思うんだよね。昔は買取金額ってあまり透明性はなかったけど、今はクラウド上で色んな買取価格や販売価格、海外で売れる金額まで分かるようになって、そこに為替が影響してきたり色んな部分が関係してくるんだよね。
和田
確かに。
木暮
それを人工知能のAIに計算してもらう。データはあるしそれが最もスムーズだと思うなあ。

鑑定の未来はAIよりブロックチェーンとIoTが有力!?

和田
その一方で鑑定の方は、例えばEntrupyさんとかコメ兵さんとかはAIを使って真贋を進めてるじゃないですか?
木暮
今後もその流れは止まらないと思う。Entrupyさんとかコメ兵さんとか精度96とか7%でブランド物も真贋出来るようになってるし、スニーカーとかもStockXが間に入ったり、それこそEntrupyさんもスニーカーも判定出来るようになったしね。
あれって画像認証で、あらゆる所から画像を取っていって本物の画像を教師データとして、それと合ってるかっていう話で、何度もそれをする事でAIの人工知能として整合性や精度を上げて判別していくんだよね。

査定はAIと相性いいと思うけど、鑑定って本当にAIと相性いいのかちょっと疑問に思ってるんだよね。真贋が今どうして必要なのかって、偽物が出てくるからだよね?

和田
そうですよね!
木暮
そんな中で、どんどん偽物の精度も上がっていくわけですよ。もういたちごっこでゴキブリと一緒なわけよ。
和田
(笑)。じゃ1個に偽物があったらその裏には何パターンもあるって事ですね。
木暮
偽物もどんどん進化してるし、やつらも本気だからね(笑)。
それをどんどんAIで鍛えていっても偽物の精度もどんどん上がるから、今後さらに99%とかまで上がるかもしれないけど100%にするのは結構難しいんじゃないかと思っているのと、ブランドとかって例えばコラボ企画やるよね?
和田
やりますね。
木暮
そのコラボ企画って限定〇個とかで出すよね?要は希少性が高くて、そこに価値が生まれるじゃん。
でもその限定品の偽物に対してAI鑑定を鍛えていかなきゃいけないのって効率悪いよね。しかもそういう少しの物の方が偽物がいっぱい出るからね。

木暮
その真贋や鑑定のコストをどうやってなくすかっていうと、俺はIoTとブロックチェーンで解決出来るんじゃないかと思ってるんだよね。
和田
そもそもIoTとブロックチェーンって何でしたっけ・・・?
木暮
IoTはInternet of Thingsと言って、モノにインターネットが繋がる事。
例えばこの指輪。別にオシャレで着けてるわけじゃないんですよ?

【youtube記事】査定と鑑定は全然違う_指輪

和田
違うんですか?
木暮
これ中にチップが埋め込まれてるんです。
和田
本当だ!すごい!
木暮
モノとしては指輪だけど、ここにインターネットが繋がっていて、俺の睡眠状況とか心拍数、あとは運動してたら消費カロリーとかがスマホとデータが連動して自分の健康状況が分かるんですよ。
和田
そうなんですね!オシャレな指輪だなーとずっと思ってました。まさかインターネットに繋がってるなんて・・・!

IoTで真贋判定も必要なくなる⁉︎

木暮
これが身近なIoTの例で、将来服のタグにIoTを紐付けたりとか、あらゆるモノにインターネットが繋がるって言われてるんだよね。

そしてブロックチェーンなんだけど、ブロックチェーンって色んな事が出来るんだけど、ここではブロックチェーンの中でもスマートコントラクトっていうものに対して言っていて、シンプルに言うと取引履歴が改ざん出来ないシステムなんだよね。

和田
嘘が付けないって事ですね!
木暮
そうだね。
そうなると、モノの中にチップが埋め込まれているとモノが経由する度にどこを経由してるかがデータとして刻まれていく事になって、メーカーから直でモノを買った場合も、ちゃんとメーカーの生産工場や正規代理店を経由したかが全部データで残るし、流れを辿る事が出来るから、本物の照明が担保されるよね。
和田
なるほど!
木暮
二次ルートだったとしても、例えばスニーカーで、それが有名な愛好家を通じて来たとか、二次ルートだったとしてもこのショップは信頼出来るみたいな所から来たら本物だって信じるじゃん。
和田
確かに思いますね。
木暮
今も結局メルカリとかヤフオクとかAmazonも、みんな評価高い所から買ってるよね?
和田
そうですね。僕も買う時絶対星の数とか評価見ちゃいますもん。
木暮
この信用資産が高い所からモノを買うし、この人を経由していれば大丈夫だろうってなるのは今も同じでやってる事は一緒だよね。
それがIoTとブロックチェーンで繋がって可視化出来るなら、そもそも真贋するって何だっけ?ってなるんだよね。
和田
確かにそのルートのショップや人が信頼出来たら真贋鑑定にこだわらないかもしれないですね。
木暮
実はNIKEとかはもうブロックチェーンを使ってそういう事をやってて、そうなるとブロックチェーンを通じて本物の照明をする事になるから、ぶっちゃけ真贋判定は必要ないんじゃ・・・?って思っちゃうんだよね。
和田
木暮さん的には真贋鑑定に関してはAIは必要ないって事ですか?
木暮
ブロックチェーンを使っていれば流れを辿る事が出来るから、後からコピー品が出たとしても関係ないじゃん。シンプルにそっちの方が分かりやすいよね。
和田
確かに!
木暮
だからモノを画像で大量にデータを作ってデータを鍛えるよりも、ヒトの軸で見ていくようになるんじゃないのかなと俺は思うんだけどね。
だから査定はAIで、鑑定はIoTとブロックチェーンの技術で進化していくんじゃないのかな。
和田
すごく納得しました!
木暮
でも僕も専門家じゃないから、もし全然違うぞ!みたいなお叱りの言葉がもしあれば是非コメント欲しいです。僕も勉強になるし。
和田
確かに違う側の意見も知りたいですよね。
木暮
ご意見ある方は是非お願いします!
和田
いやー、まさか僕の査定と鑑定の話からこんなIoTのブロックチェーンの話になるなんて思ってなかったです。
木暮
未来ってワクワクするよね!
和田
ワクワクしますね!僕は木暮さんの意見に賭けてますよ。
木暮
ありがとう(笑)。
ウリドキはモノを扱う会社だからこそ、ヒトを軸に未来を切り開いていきたいっていうのはやっぱり根底にありますね。
和田
そうですよね。モノばかりに目が行きがちな業界ですけど根底はヒトって事を大事にしたいですよね。

という事で、今回は査定と鑑定はどう違うのかという所から色々教えて頂きました。ありがとうございました!

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木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

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