山崎蒸溜所を見学!特徴・予約方法・限定ショップまで総まとめ

  • 2022年9月14日
山崎蒸溜所を見学するには?

近年では、食品・飲料業界のたくさんの企業が集客や認知拡大のため、工場見学を実施していることをご存じでしょうか。

実は、ウイスキーの蒸溜所にも見学ができる場所があるのです。

この記事では、大阪府と京都府の県境に位置する「山崎蒸溜所」を特集しています。

有料の見学ツアーや、無料で見学できる展示施設について詳しくご紹介しますので、「蒸溜所ってどんなところ?」「見学ツアーはなにをするの?」と気になる方は、ぜひご参考にしてください。

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山崎蒸溜所とは

京都郊外、天王山の麓にある「山崎蒸溜所」は、1923年にサントリーの創業者である鳥井信治郎が建設した「日本初のモルトウイスキー蒸留所」です。

鳥井信治郎は「良い原酒は良い水が生み、良い熟成は良い自然環境なしにはあり得ない」という信念をもち、全国の候補地から山崎が選ばれました。

山崎蒸溜所は、日本のウイスキーの歴史そのものであり、世界に誇るジャパニーズウイスキーの聖地です。

歴史

輸入品ではない国産のウイスキーにこだわり、1923年に山崎蒸留所は建設されました。

初代所長は「ニッカウヰスキー」の創業者で、日本ウイスキーの父と称される竹鶴政孝が招聘されたことからも、ウイスキーづくりにかける情熱がうかがえます。

日本を代表する銘柄「山崎」はもちろん、国産ウイスキーの第一号として発売された「白札(現ホワイト)」や、「角瓶」「オールド」などを次々と発売。

徐々に頭角を現した山崎のウイスキーは、世界の酒類コンペティションで多くの賞を受賞しています。
世界でも高く評価されるようになった日本のウイスキーは、「ジャパニーズウイスキー」として世界の五大ウイスキーに数えられるようになりました。

こだわりの製法

ウイスキーづくりに重要な水は、山崎蒸溜所の周辺に今も湧き出る、日本名水百選にも選ばれた「離宮の水」を使用しています。

仕込から発酵、蒸溜、そして貯蔵・熟成に至るまでの全ての工程で行われる、多彩な原酒のつくり分けは、山崎蒸溜所のウイスキーづくりのこだわりであり、その特徴は世界にも類を見ません。

樽で熟成された多彩なウイスキー原酒は、ブレンダーというブレンド技術者が目的の製品に合わせて選び抜きます。
ブレンダーは、一日に百種類以上もの原酒をテイスティングして、原酒の熟成状況の確認を行い、製品の特徴にあったものを厳選して組み合わせるのです。

山崎蒸溜所で造られているお酒

ここでは山崎蒸溜所で造られているウイスキーなどをご紹介します。

山崎

「山崎」は、山崎の伝統であるミズナラ樽貯蔵モルトと、革新のワイン樽貯蔵モルトをはじめとした、様々な山崎モルトがヴァッティングされたレギュラーボトルです。

色は赤みがかった明るい琥珀色。

ワイン樽熟成モルト原酒がもたらす、苺やさくらんぼのようなフルーティーでやわらかな香りと、ミズナラ樽熟成モルト原酒に由来する、蜂蜜を彷彿とさせるなめらかな広がりを感じることができます。

年数表示のないノンエイジにもかかわらず、アルコールからくる刺激は少なくなめらかな口当たりなので、これからウイスキーを飲んでみたいという方におすすめです。

※2022年9月1日(木)より当面の間、「シングルモルトウイスキー山崎 700ml」のギフトショップでの販売が休止されます。

山崎12年

繊細で上品なテイストの、日本を代表するシングルモルト「山崎12年」。

ホワイトオーク樽で熟成した原酒に由来する、バニラや熟した柿、桃を連想させる香りが特徴です。
その奥には、シェリー樽原酒とジャパニーズオークのミズナラ樽原酒が潜んでいて、幾重にも押し寄せる複雑な香味で、飲み飽きることがありません。

海外のコンペティションにおいても、ISCで金賞を3回、SWSCで金賞1回、ダブルゴールド(最優秀金賞)を2回受賞するといった輝かしい成績をあげ、世界を魅了し続けています。

山崎18年

「山崎18年」は、酒齢18年以上のシェリー樽熟成原酒を中心に、ヴァッティングして造られました。

圧倒的な熟成感を堪能できるフルボディタイプの逸品です。

シェリー樽熟成由来の、甘いドライフルーツや香ばしいチョコレートのような香りが印象的で、ミズナラ樽の長期熟成原酒も潜む、熟成感と奥行きのある味わい。

口当たりはねっとりと濃厚で、フィニッシュでは熟した果実香や、スパイシーさも感じられます。

複雑な味わいの余韻が長く、そして深く続くことも山崎18年の特徴です。

コンペティションでの受賞回数は山崎12年を上回り、ISCで金賞を5回、トロフィー(最高賞)を1回、SWSCでダブルゴールド(最優秀金賞)を7回、ベストアザーウイスキー賞を1回、IWSCでトロフィー(最高賞)を1回受賞しています。

山崎25年

年間生産本数が千数百本と、極めて貴重な「山崎25年」。その名称が示す通り、酒齢25年以上の希少なモルト原酒を厳選し、丹精を込めて丁寧にブレンドしています。

山崎伝統のミズナラ樽や、スパニッシュオーク樽、アメリカンオーク樽など様々な樽で超長期熟成を重ねていることが特徴。明るい赤銅色は、その賜物といえるでしょう。

ミズナラ樽由来の伽羅を感じさせる香木のような香りと、スパニッシュオーク、アメリカンオーク熟成に由来する、熟した果実の香りが特徴です。

口当たりのよい、のびやかな甘みと深みのある酸味、ほろ苦さを経て心地よいオリエンタルな余韻へと続きます。

2005年に開催された、第42回先進国首脳会議の船上カクテルの際に、おもてなしとして提供されました。

山崎蒸溜所貯蔵 焙煎樽熟成梅酒

ウイスキーの染み込んだ古樽を使い、山崎蒸溜所で貯蔵・熟成して仕上げる本格梅酒です。

国産の梅を100%使用しており、国産にこだわるウイスキーづくりの実直さを梅酒にも感じます。

ウイスキーの古樽の内面を、炎や遠赤外線で時間をかけて加熱した「焙煎樽」。

そんな焙煎樽で丁寧にじっくり貯蔵させた梅酒は、樽由来の心地よい木香と、焙煎樽ならではの華やかで深い味わいです。

梅酒好きだけでなく甘いという印象から、今まで梅酒を飲んでこなかったミドル層にもおすすめ。

山崎蒸溜所の見学ツアー

ウイスキーがお好きな方であれば、それがどのように製造されているのか興味が湧きませんか。

山崎蒸溜所では、日本を代表するウイスキーの製造工程を見学できる、見学ツアー(有料)が実施されています。

ツアーの内容をまとめていますので、ウイスキーづくりに関心があるという方は、ぜひ参考にしてください。

見学ツアーで楽しめること

山崎蒸溜所では、スタッフさんの案内のもと、ウイスキーの製造工程見学や、非売品の「山崎」の原酒のテイスティングを楽しむことができます。

工場見学

ツアーの出発地点は、山崎ウイスキー館の2階です。

ミニチュア模型の展示を使用した説明で、モルトウイスキーの製造工程の一連の流れを知ることができます。

その後は、実際の製造工程の見学です。

山崎蒸溜所のウイスキーづくりを体感しましょう。山崎のウイスキーの特徴である、多彩な原酒のつくり分けは必見です。

貯蔵庫では、蒸溜されたモルト原酒を、様々な樽を使い分けて貯蔵・熟成するこだわりなどを知ることができます。

お酒の試飲

ガイドツアーの後は、お待ちかねのテイスティング。

蒸溜所ならではの、希少なモルト原酒などの試飲ができます。

ウイスキーにぴったりのおつまみも用意してくれていて、至れり尽くせりですね。製造工程を振り返りながら、多彩なモルト原酒から生みだされるシングルモルトウイスキー「山崎」の、繊細かつ奥深い香味を堪能できます。

「蒸溜所の見学はしたいけど、お酒を飲むことが苦手…」という方は、無理に試飲する必要はありませんのでご安心ください。

予約方法・見学料金

予約方法や見学料金、見学ツアーの詳細です。
参加してみたいという方は、ぜひご活用ください。

情報
予約方法公式サイトの予約フォームまたは電話
開催日年末年始・工場休業日を除く毎日
開催時間開催時間:10:20/11:20/12:30/13:30 /14:40
所要時間約80分
参加費1人 1,000円(税込)
対象20歳以上

出典:山崎蒸溜所

併設の「山崎ウイスキー館」も必見

山崎ウイスキー館は、日本のウイスキーの歩みを知ることができる展示施設です。

鳥井信治郎が愛用した机や、日本初の本格国産ウイスキー「白札」発売初期のボトルなどの展示物は必見。

ウイスキー好きであれば、盛りだくさんの展示物に、目を輝かせること間違いないでしょう。

館内のウイスキーにまつわる様々な展示やショップ、テイスティングカウンター(有料)をご自身のペースで楽しむことができます。

山崎ウイスキー館のみの見学もOK

山崎ウイスキー館のみの見学も可能です。

製造工程の見学はありませんが、山崎のウイスキーの歴史をゆっくりと辿りたい方に人気があります。

ウイスキー館のみの見学の場合でも、事前に予約が必要ですのでご注意くださいね。

必ず公式サイトまたは電話で予約をしてから、見学しましょう。

原則無料で見学できる

山崎ウイスキー館は、無料で見学ができる展示施設です(要予約)。

様々な展示を通して、山崎蒸溜所におけるウイスキーづくりのこだわりや、「山崎」ブランドの誕生秘話などを知ることができます。

数千本のウイスキーや多彩な原酒が壁一面に並ぶ、ウイスキー・ライブラリーは若い方に人気の撮影スポットです。

有料にはなりますが、歴史よりもウイスキーを嗜むことが好きという方は、ウイスキーを飲み比べることができるテイスティングカウンターも利用できますよ。

ショップ限定のお土産が買える

ウイスキーの歴史を知った後は、お土産が欲しくなりませんか。

山崎ウイスキー館の2階には、山崎蒸溜所ならではのオリジナル商品を取り揃えたギフトショップ「YAMAZAKI DISTILLERY GIFT SHOP」があります。

シングルモルトウイスキーやこだわりのグラスはもちろん、 ウイスキーとのマリアージュを気軽に愉しめる「蒸溜所オリジナルおつまみ」など、ここでしか手に入らない限定商品が人気です。

ご自宅で優雅なひとときを愉しんでみてはいかがでしょうか。

山崎蒸溜所のアクセス情報

情報
住所〒618-0001 大阪府三島郡島本町山崎5-2-1
駐車場なし
営業時間10:00~16:45(最終入場 16:30)
定休日年末年始・工場休業日(臨時休業あり)

出典:山崎蒸溜所

電車でのアクセス

JR山崎駅、阪急大山崎駅から、それぞれ徒歩約10分です。

車でのアクセス

山崎蒸溜所に、一般駐車場はありません。

公共交通機関を利用して、見学に出かけましょう。

製造工程や歴史を知り、さらに深い味わいを楽しみましょう

山崎蒸溜所は、見学者の満足度が非常に高いことから、世界のコンペティションで高い評価を得ています。

世界が認めたおもてなしを受けながら、製造工程を見学して、ウイスキーの魅力を体感してみてください。

ご自宅に帰ってから、ギフトショップのグラスで山崎のウイスキーを嗜めば、さらに奥深い味わいを感じるでしょう。

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