稀少中古カメラ、フォクトレンダーはどこで売るのが正解?

  • 2019年11月20日
稀少中古カメラ、フォクトレンダーはどこで売るのが正解?

フォクトレンダー(コシナ製)のフィルムカメラは、他にはない独特の魅力があり、中古カメラ市場でも独自の存在感を示しています。この独自の存在感とは、一般的ではなく特殊であり、一部のマニアックな人に熱狂的に支えられていて、一般的には表面化していない人気になります。

稀少中古カメラは、いったいどこに売りに行けばいいのでしょうか?今回はフォクトレンダーの魅力と、買取可能ショップを調べました。

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フォクトレンダーとは?

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出典:コシナ

フォクトレンダーとは、日本の光学器械メーカー、コシナが発売するカメラ・レンズのブランドです。コシナは、ドイツでも長らく作られていなかったフォクトレンダーブランドのカメラを、ブランド使用権を取得して、レトロ感覚の漂う独特のカメラとして日本で復活させました。

ベッサL

コシナフォクトレンダーのカメラは、バルナックライカもしくはM型ライカのファンを想定した非常にマニアックなカメラで、最初に発売したカメラはベッサLでした。ベッサLは、距離計なしでファインダーなし、TTL露出計付きで、ライカLマウントの135フィルム使用のカメラです。ベッサLは、ファイダーをカメラ本体に内蔵していないため、外付けの単独ファインダーをシューに装着し、距離計なしのため目測で距離を設定するもので、広角レンズを装着して使用することになります。クラッシックカメラを使い慣れた人でないと、使いこなせないだろうカメラです。

ライカとの互換性

ところが、当時クラシックカメラがブームの時代で、最新の技術でクラシックカメラ的なカメラが出現したため、大変な人気となりました。レンズマウントがバルナックライカと共通のLマウントで、古いライカ用LマウントレンズもベッサLに装着できたのです。その後、ベッサLをベースに、距離計およびファインダー内蔵の高級機ベッサRなどの派生機も各種生産されるようになります。ベッサシリーズはクラシカルなスタイルや単純機能が魅力で、マニアックな人から大きな支持を受けています。

フォクトレンダーはどんなものが誰から人気?

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出典:コシナ

ベッサシリーズ

コシナフォクトレンダーのカメラには、レンジファインダー型のベッサと一眼レフのベッサフレックスとの2系統があり、ベッサには様々なバリエーションがありますが、ベッサフレックスには1種類しかありません。レンジファインダー型のベッサの方に人気がありました。ベッサを分類する場合、Lマウントで距離計もファインダーもないベッサL、Lマウントで距離計もファインダーも内蔵するベッサR、VMマウント(ライカMマウントと同じ設計)で距離計内蔵でファインダーなしのベッサT、ベッサRの派生型の各種(ベッサR2など)、この4区分で考えると分かりやすくなります。機構的に一番単純なのがベッサLで、やや複雑になるのがベッサT、一番複雑なのがベッサRシリーズです。複雑なものほど高機能になり使いやすくなりますが、単純なものほどマニアックな面白さがあります。

マニアからの熱狂的支持

残念なことに、コシナフォクトレンダーのフィルムカメラは既に生産を停止しています。デジタルカメラ時代になったためですが、マニアックなユーザーは今もいますので、ベッサシリーズが一部で熱狂的な人気を維持しています。もともとが大衆向けに大量生産するようなカメラではなく、特殊なカメラであったため、普通のカメラよりは稀少性があります。コシナフォクトレンダーのカメラは使いこなしに技術を要するマニア向けのものばかりで、一部の人々には熱狂的な支持を得ていますが、幅広い一般的な人気ではありません。なお、コシナフォクトレンダーは、ベッサシリーズ用のLマウントやVMマウントのレンズも生産していて、ノクトンやスコパーあるいはヘリアーなどのレンズ名を冠する特徴のある高級レンズを各種生産しました。この種のレンズなら、ミラーレスのデジカメにアダプターを介して装着もできます。

フォクトレンダーを取り扱う買取店と買取価格紹介

※価格はすべて2016/09/16時点です。

ファイブスターカメラ

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出典:ファイブスターカメラ

ファイブスターカメラでは、フォクトレンダーのカメラ本体・レンズともに買取を行っています。とくに下記の商品を高価買取対象としていました。

  • Voigtlander BESSA R3M:買取価格25,000円
  • Voigtlander BESSA R4A:買取価格30,000円
  • Voigtlander BESSA R4M:買取価格29,000円
  • Voigtlander COLOR SKOPAR 28mm f/2.8 SL II N:買取価格19,000円
  • Voigtlander COLOR SKOPAR 35mm f/2.5 MC:買取価格17,000円
  • Voigtlander ULTRON 40mm f/2 SL II ASPHERICAL:買取価格20,100円

じゃんばら

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出典:じゃんばら

じゃんばらでは、主に交換レンズの買取を行っているようです。じゃんばらのHP内では買取価格検索もできますので、交換レンズをお持ちの方はまず確認してみましょう。

  • Voigtlander NOKTON 25mm F0.95:買取価格〜40,000円
  • Voigtlander COLOR-SKOPAR 21mm F4 Silver:買取価格〜20,000円
  • Voigtlander NOKTON 35mm F1.2 Aspherical:買取価格〜56,000円
  • Voigtlander NOKTON 50mm F1.1:買取価格44,000円

フォクトレンダーの査定について

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故障の可能性は低め

コシナフォクトレンダーのカメラは構造が比較的単純なため、故障の危険は普通より少ないと思われます。また、品質に厳しい目を向けるマニアックなユーザーを購買層に想定していますので、作りはしっかりして心配は少ないです。充電式のバッテリーを内蔵しているわけではありませんし、オートフォーカスなどの複雑な機構もありません。構造的な単純さゆえの堅牢さがあります。その点で、不具合による減点要素は少ないです。ただし、TTL露出計や連動距離計やシャッター機構など、その機種に内蔵されている機構の動作チェックは必要です。

外観の傷

カメラボディーやレンズに付いた傷は、程度に応じて減点されます。コシナフォクトレンダーのカメラは、マニア用のカメラですから、状態の良い物ほどマニア的な高評価になる可能性があります。そのためには、外箱や付属品や説明書などの完備が望まれます。また、このカメラに使用するノクトンなどの交換レンズは、カメラボディー以上に中古市場で高く評価される傾向があります。

レンズはコンディションが大切

レンズも、高く評価されるにはコンディションの良さが問われます。カメラボディーやレンズに何らかの傷がある場合、市場の需要に見合った減額になります。コシナフォクトレンダーのカメラおよびレンズは一般的なものではなく、特殊な部類に属するため、特殊な需要が常に一定程度はあります。その中には、この種のマニアに新たに入ってくる人もいて、多少の傷があっても買い求め、実際に使ってみようとする人がいます。デジカメの時代ですが、コシナフォクトレンダーの人気は、今も健在です。

まとめ

コシナフォクトレンダーのカメラおよびレンズは、特殊な魅力に支えられていますので、中古市場でも特殊な存在感を示しています。それは、買取店でもこのブランドを得意にしている所と、そうでない所があることを示唆しています。そうだとすれば、なるべく多くの買取店の査定を調べ、最も有利な条件を提示する買取店を探さねばならないことになります。

フォクトレンダーの真価を理解している(=高価買取している)買取店を狙って売りに行くのが、高く売る最大のポイントと言えるでしょう。まずはぜひ査定に出してみてください。

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