毎年の恒例行事である年賀はがき。
メールやLINEが普及した現在でも、日本の風習として強く残っている年賀はがきですが、書き損じの処分二困ったことはありませんか?
じつはそんな書き損じの年賀はがきは買取してもらうことが可能です。
そこで、今回は書き損じた年賀はがきの買取店と相場をご紹介いたします。
すっかり書かなくなったけど、やはり出るのは書き損じ
最近では、年賀状を書く人はすっかり少なくなったといわれています。
日本郵便による年間の年賀はがきの発行枚数のデータでは、2003年の約44億6,000万枚をピークに、一度持ち直すものの年々下がり続け、昨年2015年では約30億2,000万枚。
やはり、メールやSNSの普及とともに、年賀状も減り続けていますね。
また大昔は理想科学工業のプリントゴッコ、パソコンとプリンターが家にあるのが当然の時代になってから、設定がずれていて大量に年賀状を失敗した、こんなケースが増えています。
大量でなくても、宛名書きで毎年結構な数は失敗するもの。
そんな書き損じの年賀状はどうすればいいのでしょうか?
一番いいのが近くの郵便局へ持参して、はがきや切手と交換してもらう方法。手数料は1枚当たり5円、販売期間中ならば、年賀状やかもめーるとも交換が可能。
しかし、はがきや手紙、ゆうパックなど郵便局を利用することって最近すっかり減りました。
現金で買取ってもらうことはできないか?
そんな場合は買取ショップの出番となります。
年賀はがきの買取が高い状態と時期は?
年賀はがきを買取ってもらう場合、相場が高いのは、年賀状シーズン。もちろん、今年ならば2016年なので、2016年の年賀状を書く2015年の年末が一番高くなります。
これは書き損じではなくて、表面も裏面も真っ白の、未使用のケースにしか当てはまりませんが、次の年の年賀状を書いているシーズンが高く買取ってもらえるのです。
何をいっているんだ?と思われるかもしれませんが、郵政民営化以降、日本郵便の社員さんにはノルマがずっしりとのしかかるようになりました。
「お中元にゆうパックを売ってきなさい」、「お歳暮に……」こんな具合に「年賀状を売ってきなさい」というシビアなノルマをかけられるケースも非常に多くなりました。
役職によっては数万枚がノルマといいますから、心中察してもあまりあるのです。
数万枚も自分で年賀状を書く必要があるはずもなく、買ってくれるお客さんもいない。
そんな場合は、営業職ならばよく聞く自爆営業、つまり自腹を切って購入というケースになります。
そして、そのまま金券ショップに買取ってもらうのです。小ぶりの段ボールに入ったまま1万枚の年賀状が、シーズン中に何度も持ち込まれる、そんなことも珍しくありません。
何枚あるか検品をする手間もなく、そのまま注文があったお客さんに売ることができるので1万枚梱包のダンボールが一番買取価格が高くなるのです。
高く売るには「枚数は100枚単位の封緘(茶色の包装紙の梱包の状態)のまま」、「シーズン中に」これが一番うまい方法になります。
日本郵便の社員だけでなく、身近な不幸が突然あって……といったケースでもこんな買取はありますから、覚えておくと役に立つかもしれません。
封緘を破ってしまうと、減額されてしまいますので注意が必要です。
同じ書き損じでも買取ってもらえないケースがある?!
もっと一般的なケースなら、書き損じした10数枚の年賀状や、机の整理をしていたら出てきた古い年賀状は買ってもらえるのでしょうか?
もちろん買ってもらえますが、注意点。
年賀状の場合、宛名を書いてしまったものは買取を断られる場合があります。
なぜなら、配達されても消印が押されない年賀状は書き損じか配達済みか、宛名の状態次第では見分けがつかないからです。
その買取の可・不可の基準はショップによりますから、どの程度なら買取してもらえないとは言い切れませんが、宛名面に記入がされているケースは基本NG。
宛名面が汚れていない年賀状や古い年賀状は買ってもらうことはできますが、通常はがきの書き損じと同じ扱いの値段になってしまうのが普通です。
売り先はどこにすればいいのかな?
街中になるリサイクルショップや金券ショップ、切手・はがき買取専門ショップ以上の3つが売り先として想像がつきますね。
その中で一番安いのは、リサイクルショップ。リサイクルショップでは買取った古い年賀状はまとめて、切手・はがき買取専門ショップへと転売します。そのマージン分安くなるのです。
金券ショップの場合、2通り考えられます。
1つ目はリサイクルショップ同様に、専門のショップへ転売するケース。この場合は、リサイクルショップと同じような値段しかつきません。
2つ目は独自の販売ルートを持っているケース。郵便局で手数料を払い通常のはがきに交換してもらい、DMをよく出す業者に販売するのです。
切手・はがきの買い取り専門店も2つ目と同じ方法で商売をしています。
ですから、買取価格が高い金券ショップか切手・はがき専門のショップを探して買取を依頼するのが一番高く買ってもらえる方法ということになります。
枚数に応じて、買取先や使い方を考える
「そんなショップ近所にないけれど」そんな場合はネットを駆使して買取先を探すことになります。
しかし、はがきなどの金券類は利益幅が非常に薄い商材です。高いショップと安いショップを比較した場合でも、1枚あたり数円、ひどい場合は1円未満の差しかつかないというのもよくあります。
高いショップに買取ってもらうにしても、郵送料を計算に入れたら、逆に赤字になったりする場合もあるでしょう。
また、買取金額の下限を決めているショップがある場合なら、そもそも利用すらできません。
ですから、郵送にかかる経費、買取先を探す時間を考えた上で、買取先を決める必要があります。
ほんの数枚の書き損じの年賀状ならば、近場のリサイクルショップへ持っていくのが一番いいとなるかもしれませんし、郵便局で交換した方がいいとなるかもしれません。
また懸賞に応募するのに使うならば、古い年賀状でも問題はありませんし、書き損じすら上から紙を貼ったとしても、重量が大幅に増さない限り、届けてもらう上で全く支障はありません。
時と場合で、書き損じ年賀はがきの扱いは変わってくるということですね。
年賀はがきの買取相場とまとめ
買取相場は25~45円といったところ。買取不可というケースについても以下でまとめておきます。
最低の買取になってしまうケースは書き損じのものや古いものの場合で25円~、現在と額面が違う40円はがきなら50%ぐらいが目安になります。20円はがきなどは買取してくれないショップもありますから注意が必要です。
最高の買取のケースは、その次の年の年賀状の場合で45円、封緘のままだったり、1万枚などまとまった枚数の場合、もうすこし上を狙えるかもしれません。
時期については、次の年の年賀状を書いている時期が高くなります。早ければ早いほど高いのです。
封緘がされていないものの場合でも、大量に枚数があるならば100枚ごとに輪ゴムでとめて買取を依頼すると、相場よりも若干高く買取してもらえるかもしれません。
注意事項としては、年賀状の場合宛名面が汚れていると買取ってもらえない場合があること。
「52+2円」のような額面の表記の「+2円」は寄付金なので額面には含めません。54円ではなく52円で計算されますので、注意が必要です。