バイクの廃車手続きの手順を解説!不要なバイクは適切に処理しよう

  • 2023年7月21日

家に長く乗っていないバイクがある、バイクが故障してしまって動かない、そのようなバイクを所持していて、バイクの廃車を検討している方もいるのではないでしょうか。

バイクを廃車する場合、バイクの廃車手続きが必要です。廃車手続きをしなければ、かえって費用がかかり損をしてしまうことも。

しかし、廃車手続きは、バイクの種類によって手続きする場所が異なるうえ、廃車手続きには種類があります。廃車手続きをしたことがない人は、どうしたらいいのかわからないでしょう。

本記事では、バイクの廃車手続きに関する知識や廃車手続きの種類について説明します。手続きだけでなく、その後のバイクの処分の方法についても紹介するので、バイクの廃車を検討している方は参考にしてください。

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バイクの廃車手続きに関する基礎知識

バイクの廃車手続きをする前に、廃車手続きをする必要性や、手続きにはどんな種類があるのかなど、基礎知識を身につけることが必要です。

ここでは、バイクの廃車手続きに関する基礎知識について説明します。バイクの廃車手続きをしたい方は参考にしてください。

廃車手続きの必要性

バイクは廃車手続きをしないと、軽自動車税や重量税といった税金がかかってしまいます。税金は4月1日の時点で所有している人に課税されるので、それまでに廃車手続きをしなければなりません。

特に、バイクを人に譲渡する際は名義変更だけして、廃車手続きを怠ってしまうことがあります。そうすると、元の所有者に税金の徴収がいってしまい、トラブルに発展してしまうことも。譲渡や窃盗など、どんな理由であれバイクを手放すときは廃車手続きをしましょう。

廃車手続きには2種類ある

廃車手続きには永久抹消登録と一時抹消登録の2つの種類があります。廃車手続きを検討する方は、どちらを選べばいいのかわからないでしょう。

ここでは、それぞれの抹消登録について説明します。説明を見てどちらの抹消登録をすればいいのか検討してみてください。

永久抹消登録

永久抹消登録は、バイクの劣化や故障などでバイクを解体し、二度とそのバイクに乗らない時に行う廃車手続きです。永久抹消登録をすると、そのバイクに乗り二度と走ってはいけません。

「もうこのバイクには絶対乗らない」という時に、この永久抹消登録をするようにしましょう。

一時抹消登録

一時抹消登録は、一時的にバイクの登録を抹消する手続きです。一時的なものなので、その後に登録を復活させられるメリットがあります。

しばらくバイクに乗らない、バイクを誰かに譲渡するといった時は、この一時抹消登録を選ぶようにしましょう。

また、125cc以下のバイクは、バイクの所有自体に税金がかかるため、「しばらくバイクに乗らない」といった所有したままの状態では一時抹消登録はできません。盗難の被害を受けた時のみ一時抹消登録ができます。

廃車手続きの具体的な流れと手順

ここでは、バイクの廃車手続きの流れと手順について説明します。バイクの廃車方法は、原付バイク・軽二輪車・大型バイクなど、バイクの種類によって異なります。自分の所有しているバイクに合わせて参考にしてください。

原付バイク(125cc以下)の廃車手続き

125cc以下の原付バイクは、住んでいる市町村の市役所やまちづくりセンターなどの役所で手続きをします。なお、原付バイクの廃車手続きには費用がかかりません。

廃車手続きに必要なものは次の4つです。

  • 標識交付証明書
  • ナンバープレート
  • シャチハタ以外の印鑑
  • 本人確認書類

また、廃車申告書を役所で受け取り記入しますが、こちらは事前に役所のホームページから印刷できます。

必要な書類をそろえたら廃車手続きは次のような流れです。

  1. 原付のナンバープレートを取り外す
  2. 必要書類を所持して居住区の役所に行く
  3. 事前に廃車申告書を記入していなければ書類をもらい記入する
  4. 書類やナンバープレートを提出して廃車証明書をもらう

廃車証明書はバイクを買取に出す際に必要になります。再発行はできますが、また役所に行かなければならないので、必ず保管しておきましょう。

軽二輪車(126〜250cc)の廃車手続き

126cc以上のバイクは役所ではなく、住んでいる管轄の陸運局で手続きをしなければなりません。

廃車手続きに必要なものは次の3つです。

  • 軽自動車届出済証
  • ナンバープレート
  • シャチハタ以外の印鑑

また、軽自動車届出済証返納届出書と、手数料納付書、一時抹消登録するには軽自動車届出済証返納証明書交付申請書が必要です。こちらは陸運局でもらえますし、事前にホームページからダウンロードできます。

必要な書類をそろえたら廃車手続きは次のような流れです。

  1. ナンバープレートを取り外す
  2. 必要書類を所持して居住区の陸運局に行く
  3. 事前に軽自動車届出済証返納届出書や軽自動車届出済証返納証明書交付申請書を記入していなければ書類をもらい記入する
  4. 書類やナンバープレートを提出して証明書を受け取る

証明書はバイクを買取に出す際に必要になるので、必ず保管しておきましょう。なお、紛失した場合は陸運局で再発行できます。

大型バイク(250cc以上)の廃車手続き

250cc以上のバイクを廃車手続きする場合は、住んでいる管轄の陸運局で手続きをしなければなりません。

廃車手続きに必要なものは次の3つです。

  • 自動車検査証
  • ナンバープレート
  • シャチハタ以外の印鑑

抹消登録申請書と、手数料納付書が必要ですが、こちらは陸運局でもらえますし、事前にホームページからダウンロードが可能です。また、軽自動車税申告書は陸運局でもらうことができます。

必要な書類をそろえたら廃車手続きは次のような流れです。

  1. ナンバープレートを取り外す
  2. 必要書類を所持して居住区の陸運局に行く
  3. 事前に抹消登録申請書や手数料納付書を記入していなければ書類をもらい記入する
  4. 書類やナンバープレートを提出して証明書を受け取る

小型二輪以上のバイクを廃車手続きにした時にもらう「自動車検査証返納証明書」は再発行できません。証明書はバイクを買取に出す際に必要になるので、必ず保管しておきましょう。

廃車手続きにかかる費用

バイクの廃車を検討している方は、廃車手続きにどのくらい費用がかかるのか気になるでしょう。

ここでは、廃車手続きにかかる費用について説明します。廃車を検討しているバイクの種類にあわせて、参考にしてください。

バイクの種類(排気量)廃車手続きの費用備考
原付バイク(125cc以下)無料廃車証明をもらう場合は費用がかかります
軽二輪車(126㏄以上250㏄以下)300〜500円程度書類と廃車証明書発行費用
小型二輪(251㏄以上)450円程度用紙・印紙代など

出典:バイクの処分にはどれくらいの価格(費用)が必要?|バイク処分.com九州

なお、具体的な費用は、自治体・排気量・一時抹消か永久抹消かによって異なる場合があります。詳細は役所・陸運局に確認しましょう。

自賠責保険の返還請求を忘れずに

バイクを購入した際、自賠責保険への加入が義務付けられています。バイクを廃車手続きしたあとに、自賠責保険の契約期間が残っている場合は、残った契約期間分の保険料が戻ってくるので必ず手続きを忘れないようにしましょう。

手続きをする場合は、自賠責保険の原本と廃車手続きをしたときにもらう書類が必要です。廃車手続きをしたあとにもらう書類はコピーの提出でも可能なので、そのあとに使う可能性も考慮してコピーしたものを使うようにしましょう。

廃棄二輪車取扱店にバイクを引き取ってもらう

バイクの廃車手続きをしたあとは、残ったバイクの処分方法に悩みますよね。最近ではバイクの処分方法は、廃棄二輪車取扱店に出すのが一般的になりました。

廃棄二輪車取扱店とは、環境大臣の指定を受け廃棄予定のバイクの収集・運搬を請け負うバイクショップのことです。廃棄二輪車取扱店に依頼する場合は、手続きや廃車の処理で費用がかかります。

こちらの公式ホームページから最寄りの廃棄二輪車取扱店を探すことが可能です。廃棄二輪車取扱店にバイクの処分を依頼しようと考えている方は、参考にしてください。

バイクの処分は買取業者へ売るのもアリ

廃棄二輪車取扱店に出すのが一般的になりましたが、買取業者にバイクの処分を依頼する方法もあります。

ここでは、バイクの処分を買取業者に出すメリットを紹介。廃棄二輪車取扱店に出すか買取業者に出すか悩んでいる方は、参考にしてください。

不要なバイクが高く売れる可能性がある

バイクの状態によりますが、バイクの種類によっては高額で買取してくれる場合があります。処分に費用がかかるどころか、買取してもらえて現金が得られるのは嬉しいですね。

バイクの買取業者によっては、無料で査定をしてくれる買取業者がいます。まずは、無料査定を依頼し、廃車を検討しているバイクがいくらで買取してもらえるのか、確かめるのがおすすめです。

その上で、廃棄二輪車取扱店に出すのか、買取業者に出すのか決めるといいでしょう。

面倒な廃車手続きを代行してくれることも

バイクの廃車手続きをする場合、バイクの種類によりますが、役所か陸運局に行かなければなりません。役所も陸運局も平日しか空いていないうえ、手続きに時間がかかります。

バイクの廃車を検討している方のなかには、平日に働いている人もおり、廃車手続きを進めるのが難しい方もいるでしょう。

しかし、買取業者に出せば、面倒な廃車手続きを代行してくれる場合があります。平日に廃車手続きにいけない人は、買取業者に出して代わりに代行してもらうといいでしょう。

バイクを譲渡する場合や手放す場合は廃車手続きを忘れずに

バイクを何かしらの理由で譲渡する人や、手放す人は廃車手続きをするのが必須です。譲渡の場合は廃車手続きをしなければ自分に税金がきますし、手放す人で廃棄二輪車取扱店を利用する場合は自分で廃車手続きを進めなければなりません。

もし、譲渡ではなく廃棄や買替を検討する方は、廃車手続きが面倒であれば買取業者を利用するといいでしょう。バイクの処分に合わせて、自分で廃車手続きを進めるのか、買取業者に依頼するのか検討してみるといいですね。

木暮康雄

木暮康雄 (監修者)

ウリドキ株式会社代表取締役CEO。ウリドキプラスの発行人でもある。
リユース業界での起業・事業運営の経験が豊富でリユースの専門家としてのメディア出演歴も多数。
著書に「リユース革命」(幻冬舎)がある。

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