ルーフ付きのバイクといえばアディバ!
出典:ルーフ付きスクーター|ADIVA株式会社
イタリアのオートバイメーカー「アディバ」といえば、開閉式ルーフ付きのスクーターが代名詞。雨の日はもちろん日差しも遮ることもでき、なおかつ安全性にも優れていることから、世界中のバイク乗りの間で人気を博しています。
業務用だけでなく私用としても注目が集まっている同メーカーのバイクは、中古市場でも価値が高まっています。もしアディバのバイクを買取に出すならどれくらい売れるのか?また高く売るコツはどんなものなのか?これらをご紹介します。
そもそもアディバとは?
アディバは、1996年にNicola Pozio氏が立ち上げたイタリアのオートバイメーカー。ベネリやルノー・スポールといったメーカーと手を組んで、短期間で世界市場へ乗り出すことに成功したことで、業界で話題となりました。
2004年に、折りたたみ式の開閉式ルーフが特許取得に成功。それ以降”アディバブランド”として生産量を増やし、日本には昨年2015年にジャパン社を設立しました。モデルも多く発表し、パーソナルコミューターをメインとしたバイクを発売しています。
アディバのスクーターの人気モデルと買取価格
ここで、アディバのスクーターで人気のあるモデルと、過去に買取された買取相場をご紹介します。なお、こちらでご紹介する金額は修理歴がない美品で、なおかつ付属品も揃っているものです。
AD200ie
買取相場 10万円前後
AD250
買取相場 6万円〜7万円
N125
買取相場 4万円〜5万円
R125
買取相場 4万円前後
N125
買取相場 2万円前後
査定基準
以上の金額は、どのようにして確定するのでしょうか?お店によりますが、ほとんどの査定士が見るところやチェックポイントをご紹介します。
外観に問題がないか
まずは外観から。カウルやタンク、フレーム、ステップ、エンジン周辺など、バイク全体をひと通り確認。特にカウルは汚れが目立ち、使用に伴う色褪せやキズ、日焼けなども付きやすい場所なので、注意が必要です。
フレームに問題はないか
フレームの状態も重要ポイント。転倒歴があると歪んでしまい、大きく減額される可能性があります。溶接部分に塗装の割れがあったり盛り上がりがあると、査定士はすぐに問題がある車両とわかってしまいます。
ハンドル周りに問題がないか
ハンドルにはストッパーが付いており、転倒するとそのストッパーにキズがついたり変形したりします。いくら交換をしても、左右で違いが表れてしまうため、査定士はそこで転倒歴があるかどうかをチェックします。
フロントフォークに歪みがないか
ここも問題がわかりやすく表れる場所。転倒や衝突を起こすと、フロントフォークに歪みが生じます。修理は可能なようですが、ハンドルを下に押してフロントフォークの減衰具合で問題がないかをチェックします。
エンジンに問題がないか
バイクの原動力となるエンジンは、不動といった致命的な問題があると買取不可になる可能性があります。エンジンをかけた際に、異音やアイドリングが安定しないことがあれば、査定士はすぐに問題があることに気がつきます。
オイル漏れがないか
エンジンオイルやフォークオイルなど、各種オイル部分が漏れていないかチェックします。特に、フロントフォークやリアサスペンションのオイルシールが貼ってある部分、そしてクランクケースの結合部分が漏れる可能性があるようです。
消耗品の状態は問題ないか
タイヤやブレーキパット、ライト周りなどの消耗品は必ずチェックします。タイヤの残り溝が減っていたり、ひび割れがあったり、ブレーキパットもかなり減りがあるようであれば、査定額にも響く可能性があります。
カスタムの程度
バイクに乗れば個性を出したいがために、部品をカスタムしたい人は多いと思います。主要部分は減額になる可能性がありますが、ブレーキのメッシュホースやHIDライト、ETCといった問題なさそうな部分は増額することもあります。
高く売るコツ
アディバのバイクを高く売るにはどうすれば良いか?上記でご説明した査定基準を基に、ご紹介します。
きれいに整備する
外装は査定する際にもっともわかりやすい部分。汚れやキズが付いていると、すぐに減額される可能性があります。自分の手できれいにできるところはきれいにし、厳しいようであればディーラーやお店へ行って整備するようにしましょう。
付属品が揃っている
キーや書類、その他購入時に付いてきた付属品は大切な査定ポイント。もし欠けているようであれば、減額されることがあります。しかし上記でもご説明しましたが、HIDライトやETCといったものが付いていると高く売れることがありますので、気になる人は事前にショップに問い合わせてみましょう。
早い時期に売る
バイクは毎年新車が登場することから、古いものは価値が下がる傾向にあります。1年が経つだけで、価値が半減するものもあります。ヴィンテージ品や限定品を除いて、もし不要と感じたら、早い段階で買取に出すようにしましょう。
消耗品を交換する
消耗品は、使ううちに必ず劣化してしまうもの。ショップ側としては、買取したバイクを費用を最小限にして販売したいため、消耗品の交換は抑えたいのが本音です。そのため、消耗品を交換してその旨を伝えると、高価買取につながる可能性が上がります。
必要な書類や手続き
バイクを買取に出す際に、どのような書類が必要なのか?どのような流れで買取されるのか?ご紹介します。
共通して必要な書類
自賠責保険証
身分証明書(運転免許証、健康保険証など)
印鑑
排気量によって異なる必要書類
標識交付証明書(原付バイク)
軽自動車届出済証(126〜250cc以下のバイク)
軽自動車届出済証返納済確認書・軽自動車届出済証返納証明書(126〜250cc以下のバイク)
自動車検査証(251cc以上のバイク)
自動車検査証返納証明書(251cc以上のバイク)
手続き
まず上記の必要書類を用意し、インターネットもしくは電話にて買取店に予約をします。予約をした日程に査定士が家へ訪問し、査定をします。その場で買取するところもあれば、ショップに戻って後日に連絡するところもあるので、事前に聞いておきましょう。
査定後に最終的な見積もりが提示され、納得すれば書類に必要事項を記入してお金を受け取ります。ある程度のお金であればその場でお支払いしてそれ以上は振込みになるところもあれば、後日に振込みをするところがあります。
査定後は遅くとも2、3日で完了しますので、早い人は1週間以内で買取が成立することもあります。
まとめ
アディバは、バイクメーカーの中でも比較的新しく登場したこともあり、国内での知名度はあまり高くないかもしれません。しかし、創業してから世界進出へ発展する期間は非常に早く、業界でもかなり話題となりました。
今後は、日本でも知名度を拡大して人気になることは間違いありません。それに伴って、価値も徐々にあがることでしょう。すでにアディバのバイクを保有していて不要になった人は、上記でご紹介したことを参考にして買取に出してみてはいかがでしょうか。