アプリリアはイタリアのオートバイメーカーです。バイクを買取してくれる店舗は多数存在しますが、アプリリアを買取してもらう時に気を付けなくてはいけないことは何なのでしょうか。国産バイクの買取との違いを確認していきましょう。高価買取のコツ、実際に売る手順や必要書類も併せて紹介します。
アプリリアとは?
アプリリア(Aprilia S.p.A.)は1945年にイタリアで創業したオートバイメーカーです。第二次世界大戦後に自転車生産を開始して一躍有名になります。エンデューロ、トライアル、オンロードなど、オートバイ競技やレース用のモデルを製作。レースでブランドの知名度を上げるだけでなく、レースから出たデータを市販車に生かしていました。
しかし、2004年にはレース活動の資金の影響で財政難になりピアッジオ傘下に入り、2005年にはBMWと業務提携を結びました。
日本では1990年代に日本人がアプリリアでロードレース世界選手権に出場したこともあり、イタリア車として非常に有名なオートバイブランドです。現在でも愛好者は多く、値段が高いため中古での売買もされています。
人気モデルと買取価格を紹介!
実際にどのようなモデルが買取をされているのかを紹介します。
※買取価格はバイクの状態や走行距離、店舗によって左右されます。
2003年式 RS250(RSファイナル)
走行距離2,700km 買取価格52.0万円
photo by bluXgraphics.
RS250はスズキからRGV250γ用のエンジン提供を受けて作られました。最高出力は85馬力と言われ、アプリリアの人気モデルでした。もともとエンジンが1万台の生産契約だったため、現在は製造されておらず、市場に出回っている台数も限られています。
2012年式 RSV4
走行距離680km 買取価格151.0万円
アプリリアがスーパーバイク世界選手権に参戦するため、認証モデルとして2009年に開発したものです。2年目の2010年、実際にマックス・ビアッジがRSV4で世界チャンピオンに輝いています。日本仕様のものは騒音規制適合のためエンジンが抑えられています。
2010年式 SHIVER750
走行距離900km 買取価格57.0万円
街での走りを重視したスポーツネイキッド。逆三角形の特徴的なヘッドライトなど個性的なルックスが目をひきます。エンジンマネジメントシステム『ライド・バイ・ワイヤ』による「スポーツモード」「ツーリングモード」「レインモード」3段階の切り替えが可能で、デイリー使いに人気のモデルです。
アプリリアの査定基準は?
車種・年式・走行距離
アプリリアに限らず、バイクの査定は車種や年式、走行距離が基準になっています。年式が新しく、走行距離が短いバイクのほうが査定額はアップします。人気の車種や希少なものは店舗によって高めの価格がつくこともあります。
転倒歴の有無
バイクが転倒をすると少なからず傷がつきます。多少の擦り傷などが直されているものは査定の減点にはなりません。しかしバイクの骨格であるフレームが歪んでしまうと、いくら綺麗に直していても大きな減点となってしまいます。
また、バイクのハンドルにはストッパーがついています。転倒をするとハンドルに負荷がかかり、ストッパーが変形したり傷痕が残ったりします。転倒の傷痕は査定の際に細かくチェックされます。
負担のかかる運転をしていないか
photo by Andrew Napier
アプリリアは様々なレースで使用されるほどのスペックを持っています。実際にアプリリアで峠を走ったり、サーキットで走行する人もいますが、エンジンに負担がかかるため、査定の際にはマイナスになります。
査定士はタイヤの銘柄やカスタム状況などを見極め、そのバイクが荒い運転をしていないかどうか確認をします。
高く売るコツは?
複数の店舗に査定を申し込むこと!
アプリリアは人気ブランドですが、国内メーカーのバイクのほうが知名度が上で需要も高いです。そのため店舗によってはアプリリアを扱っていない場合もあります。できればアプリリア専門店や海外バイク専門店など、アプリリアの本当の価値を見出してくれる店舗に買取を申し込みましょう。
また、バイクは店舗によって査定金額に差が出ます。そのため高く売りたいなら複数店舗への査定申込が不可欠。ネットの事前査定をうまく利用し、できるだけ多くの店舗で査定を行ってください。
photo by jgagnon
手続きの流れや必要な書類は?
実際にバイクを売るときの手順をおさらいしましょう。
店舗を選んで事前査定
アプリリアを売るためには店舗選びが大切です。査定は無料ですので、インターネットなどで店舗を探し事前査定を申し込みます。
概算の査定金額を確認し、実際にバイクを見てもらう店舗を選んで日時の打ち合わせをします。査定は自宅や勤務先などに来てもらう方法と、実際に店舗に行く方法があります。
photo by Ministerio TIC Colombia
実際にバイクを見てもらう
査定士が実際のバイクを細かくチェックしながら査定金額を出します。査定にかかる時間は10分~30分ほどです。
査定が終わると買取価格を提示されます。価格に納得できればその場で契約ができます。値段に納得ができなければ価格交渉や保留も可能です。
契約書を交わして車両の引き渡し
価格に納得をしたら契約書を作成し、車両を引き渡します。査定金額はほとんどの業者で銀行振込を採用していて、1~4営業日までには振込みがされます。名義変更などの手続きは店舗で行ってくれます。
バイクを売るのに必要なものは?
買取の際に必要なものは排気量によって異なります。排気量に関わらずバイク買取の際に最低限必要になるものは以下の3つ。
- 自賠責保険証
- 印鑑
- 本人確認書類
以下は排気量によって異なる必要書類です。上の3つにプラスしていずれかを用意してください。
- 排気量125cc以下…標識公布証明書、または廃車証明書
- 排気量125cc~250cc…軽自動車届出済証、または軽自動車届出済証返納証明書(自動車重量税用)、廃車証(軽自動車届出済証返納確認書)
- 排気量250cc~…自動車検査証(車検証)、または廃車証(軽自動車届出済証返納確認書)
まとめ
photo by driver Photographer
アプリリアはバイク愛好家に根強い人気があります。特に廃盤になっているものは不動車や故障車でも高価買取のチャンス。価値を理解してくれる店舗を探し、高く買取をしてもらいましょう。