JR東海の株式を所有することによってもらえる株主優待券。それを使用することによって、同社の区間で利用する乗車値段が安くなるお得なものです。普段から同社の電車を利用する人にとっては、大変助かる商品でしょう。
今回は、そんなJR東海の株主優待券を買取に出す際の耳寄りな情報をまとめてみました。今後売ろうか検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
そもそもJR東海株主優待券とは?
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JR東海の株主優待券(以下、優待券)は、年に1回発行されるJR東海沿線の乗車優待チケットです。株主保有数が100株ごとに優待券1枚を受け取ることができ、最大では10万株以上の所有で500枚を手に入れることができます。
1枚使用すると片道乗車金額から1割引され、一度に2枚まで(2割引)使用することが可能です。利用期間は6月1日から翌年5月31日までの1年間。片道の特急券、急行券、グリーン券、指定席券にも使うことができ、ゴールデンウィークやお盆、年末年始を含め、一年中いつでも利用できるのが魅力のひとつです。
JR東海株主優待券の有効活用方法
この優待券を有効に使うにはどうすれば良いのか? その例をご紹介します。
新幹線のグリーン車を利用する
東京駅ー新大阪駅の片道区間を例にすると、グリーン車の定価は1万9230円、2枚の優待券を使用すると3846円の値引きになるので1万5384円になります。指定席の定価が1万4450円なので、1000円差で利用でき大変お得になります。
長期休暇あたりになると指定席の予約ができなくなるので、お得になったグリーン車でゆとりをもって乗れるのは最大の魅力ではないでしょうか。
長距離に利用する
東京駅ー新大阪駅と東京駅ー静岡駅の指定席の片道値段を比較します。前者の定価は1万4450円で優待券を2枚使用して2890円の値引き額となり、結果は1万1560円。後者の定価は6350円で2枚を使用して1270円の値引き額となり、結果は5080円となります。
値引き額をみると、前者の額と後者の額とで2倍以上の差がでています。つまり、遠ければ遠いほど値引き額が上がるのです。従って、近場で優待券を使用するより、遠出で使用した方が有効になります。
JR東海株主優待券を利用する注意点
JR東海株主優待券を使用する際に注意すべき点はなにか?ご紹介します。
区間外は対象外
この優待券は、JR東海の区間内だけしか使用できないものです。JR東日本およびJR西日本の区間は対象外のため、割引対象外になります。そのため、利用する際にはJR東海の区間を予め調べておくことが大切です。
新幹線で例えると、東京駅ー新大阪駅の区間、つまり東海道新幹線での使用が対象になり、それより先は対象外になります。それ以外の対象区間については、JR東海のホームページにてご確認ください。
株式投資との費用対効果
優待券を手に入れるためには、JR東海の株式を最低100枚購入しなければなりません。2016年8月22日現在で、株式の現在値が1万6735円となっていることから、優待券1枚を得るために167万円を投資する必要があります。
この優待券1枚は片道のみのため、往復だと334万円以上を投資しなければなりません。よって、それを投資してまで優待券が必要なのかどうか。費用対効果を考えて、投資をするか考えるようにしましょう。
JR東海株主優待券はいくらで売れる?
気になる買取価格についてですが、各金券ショップでは、以下の金額で買取されているようです。
アクセスチケット
新券1枚 880円
甲南チケット
新券1枚 860円
大黒屋
新券1枚 850円
ジャラナ
新券1枚 810円
チケッティ
新券1枚 800円
相場と高く売れる時期
上記のショップの買取金額を考慮すると、JR東海株主優待券の買取相場は800円代と推定されます。ショップによっては、まとめ売りで多少の金額が変わる可能性がありますが、あまり大差はないかもしれません。
売り時ですが、ゴールデンウィーク、お盆シーズン、年末年始といった行楽シーズン前がもっとも価値が上がる時期とされています。行楽シーズンは5・8・12月が中心となっているため、その1カ月前に買取に出すと良いでしょう。
おすすめの買取店
ここで、JR東海株主優待券を買取に出すと高価買取が期待できるお店をご紹介します。
アクセスチケット
出典:アクセスチケット
JR橋本駅に本店を構える金券専門リサイクルショップ。各JRの株主優待券のほか、図書券やQUOカード、テレホンカード、切手、観戦チケットなども取り扱っています。買取方法は郵送で一括しておこなっており、買取額30万円以上で送料が無料になります。ホームページに各商品の買取価格が載っているので、ぜひ参考にしてみてください。
甲南チケット
出典:甲南チケット
関東から関西にかけて36店舗を出店する金券専門リサイクルショップ。店頭だけでなく、ヤフオクや楽天オークションでも出品しており、高い商品回転率を維持しているのが特徴です。買取方法は店頭と郵送の2種類。期間限定で強化買取キャンペーンを実施しているので、そのタイミングに合わせて買取に出すと高く売れる可能性が上がります。
大黒屋
出典:大黒屋
全国に展開する大手総合リサイクルショップ。金券以外にも、ブランド品や家電、外貨両替など、幅広い商材を取り扱っています。買取方法は店頭と郵送の2種類。すぐにお金に還元したい場合は前者、近くにお店がない場合は後者と使い分けることができます。
ジャラナ
出典:ジャラナ
株主優待券を中心に取り扱っている金券専門リサイクルショップ。航空会社や鉄道以外に、ゴルフ場などの優待券も販売しており、高い年齢層も取り込んでいるのが特徴です。買取方法は店頭と郵送の2種類。本店は愛知県にあるので、お近くの人は直接行って買取するのもいいでしょう。
チケッティ
出典:チケッティ
都内に5店舗を出店する金券専門リサイクルショップ。両国にお店を構えていることから、大相撲の観戦チケットを多く取り扱っていることで人気が出ました。買取方法は店頭と郵送の2種類。店舗によって買取強化している商材が異なり、該当すれば高く売れる可能性があるのが特徴です。
まとめ
JR東海の路線は、関東と関西を結ぶ重要な線であることから、利用者が安定して高いことで知られています。休日だけでなくビジネスマンの利用者も多いことから、株主優待券を使って少しでもコストを抑えて利用する人もいます。
もし同社の優待券を持っているが利用する機会がない人や不要と感じている人は、上記で紹介した高価買取のコツやお店を参考にして、買取に出してみてはいかがですか?